順風満帆だったわけじゃない。GOODTHINGのメンズパーマスタイルを確立した西村優輝さんが、“今”を築くために積み上げてきたもの

 

ますます盛り上がりを見せるメンズヘア界隈で注目したいのが、北参道と代官山に店舗展開するGOODTHING(グッドシング)で活躍する西村優輝(にしむらまさき)さん。その人の魅力を最大限に引き出すメンズパーマを打ち出し、Instagramのフォロワー数が激増中。デビュー1年目にして台湾で100名動員のメンズパーマ・セミナーを開催するなど、異次元の活躍を見せています。

順風満帆に見える西村さんですが、実はデビュー初月の売上はまさかの40万円だったそう。そこからどのようにブランディングを確立させ、自らのスタイルを打ち出していったのでしょうか? プライベートのライフスタイルとファッションも注目される西村さんに、売れるまでの道のりと戦略、理想の未来像について聞きました。

 


 

老舗デザインサロンで、厳しい下積みを3年間

 

 

──西村さんは、美容師を目指したきっかけは何だったんでしょうか?

 

高校時代、ヘアセットをするのが好きだったんです。それで「とりあえず美容師をやってみようかな?」と選んだ感じでした。専門学校時代は決して真面目な学生ではなく、授業を休むことも多かったのですが、校内コンテストでは1位を取ったりもしていて。不思議な生徒だったと思います(笑)。

 

――新卒では老舗のデザインサロンに入社したそうですね。どういったご縁だったのでしょうか?

 

第一志望がそのサロンだったんですよ。僕は原宿の専門学校に通っていたのですが、学校の近くでそのサロンのアシスタント6〜7人がいつもモデハンをしていました。アシスタントなのにみんなおしゃれでイケてるし、すごい迫力で、「かっこいいな」と憧れていたんです。カットで有名なお店に入りたいと考えていた僕にとってその点も理想的で、自然とそのサロンで働きたいと考えるようになりました。

 

 

――念願のサロンに入社後、アシスタント時代はどのように過ごしていましたか?

 

厳しい環境に飛び込むことは想定していたので、「とりあえずやらなきゃ!」という感じで日々を過ごしていましたね。実は僕、学生時代は部活もバイトも長続きしないタイプだったんです。親からは「仕事も続かないんじゃない?」なんて心配されていたんですけど、社会人になっても真面目にやらなかったらいよいよ終わりじゃないですか。だから、一人暮らしを始めたタイミングで「ここからは本気で頑張ろう」と覚悟を決めていました。カリキュラムに合格するまでの道のりは厳しかったですが、先輩たちが本当によくしてくれたので毎日楽しかったんですよね。上手く出来ない自分に腹が立つことはありましたけど(笑)、辞めたいという気持ちには一切ならなかったです。

 

――西村さんにも、上手くいかない時期があったんですね。

 

もちろんありましたよ。器用だけど詰めが甘いタイプというか…自分では完璧だと思っていても、先輩から見ると足りないところがあったようで、なかなかチェックに受かりませんでした。7〜8割まではできるものの、そこから10割まで詰めるのが難しかったんですよね。当時はウィッグカットが特に苦手で、周りにどんどん追い越されていきました。

 

 

なので、アシスタントの頃はずっと同期の背中を追いかけていた記憶があります。それでも挫折せずに続けられたのは、みんなが前向きに頑張っていた環境のおかげですね。あと、僕はお酒が好きなので、気分が落ちた日は外の友達と会って飲みに行くことでリフレッシュ出来ていたのかも。プライベートを充実させて、「明日また頑張ろう!」と気持ちを切り替えていました。

 

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