「抜け感×トレンド」のメンズヘアで注目を集める、GOODTHINGの若手スタイリスト畠山怜さん #Z世代のスター発掘

 

SNSでの競争がどんどん激しくなっている近年。デジタルネイティブ世代の若手美容師たちは、どんな武器を持って激しい競争の中を勝ち抜いているのでしょうか?

今回は、東京・北参道のGOODTHING(グッドシング)でデビュー2年目の人気スタイリスト、畠山怜(はたけやまれん)さんにインタビュー。アシスタント時代はインテリア好きが功を奏して、おしゃれな自宅紹介のリール動画で多くのフォロワーを獲得したという畠山さん。そこから少しずつヘアスタイル投稿を増やし、Instagram集客を軌道に乗せたそうです。

現在はコラボプロダクトのディレクションやモデルとしての露出など、美容師以外の活動でも注目される畠山さんに、デビューまでの道のりや、目指す美容師像、SNSとの向き合い方などについて聞きました。

 


 

練習から逃げて、叱られてばかりのアシスタント1年目

 

 

―まずは畠山さんの専門時代から紐解きたいのですが、どんな学生でしたか?

 

物静かな方だったと思います。もともと人見知りで、積極的に人と交流するタイプではなかったんですよね。漠然と、東京で働きたいという想いは持っていましたが、当時はめざす美容師像も定まっておらず、就活では都心の大手サロンを受けたものの2社連続で不合格に。どうしよう…と思っていたときに、たまたまインスタで好きな雰囲気の投稿が流れてきて、サロンを調べたら場所が地元(埼玉県)だったんですよ。すでに募集期限は過ぎていたのですが、ダメ元で連絡したところ、奇跡的に受け付けてくれて。運良くそこに入社しましたが、本当にギリギリでした。

 

―それは焦りますね。人見知りは、アシスタント時代に克服したんですか?

 

さすがに変わらなきゃと思い、直そうと努めていました。ただ、地元のサロンだったので共通の話題が多かったですし、意外と接客で悩んだことはなかったんですよね。そこは問題なかったんですが…自分のマイペースな性格もあって、1年目は毎日のように先輩に叱られて、裏でふてくされてました(笑)。

 

 

それこそ練習もしないで帰ることもありましたし、先輩に捕まってしぶしぶ練習する…みたいな日も。でも2年目に入ってから、意識が少しずつ変わっていきました。後輩が出来た焦りもありましたし、カリキュラムが進んでデビューが近づいたことでスイッチが入ったのかなと思います。レッスンに打ち込む過程で、先輩からのアドバイスも腑に落ちるようになっていきました。

 

―その後、GOODTHINGのオープニングメンバーとして参加されたのは、アシスタント3年目の12月と伺いました。

 

そうです。アシスタントの頃から竜さん(GOODTHING代表・伊藤竜)の世界観が好きで自分の髪をお願いしていて、いつか一緒に働きたいと思っていたんですよね。東京で美容師をやることも一つの目標でしたし、竜さんが出店するという話を聞いて、すぐに「働きたいです」と伝えました。

 

 

GOODTHINGに行くことが決まってからの1年間は、僕にとって大きな転換期でした。サロンのオープンと共にスタイリストデビューする予定になっていたのですが、エリアも変わって顧客はゼロからのスタート。当時はSNSのフォロワー数も1000人だったので、これはヤバいと思ってかなり頑張りましたね。その結果、オープン時にはフォロワー数が2万人ほどに。インスタでの発信を本格的に始めて、その結果やりたいこともいろいろ出てきて、あの期間に世界が180度変わった感じがします。

 

>デビューと同時にメンズヘアにシフト

 

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング