マレットヘアがなかったら、美容師になっていなかった!? #マレットヘア QUQU NATSUKIさん#♡♡♡♡♡♡♡でTOPにでてきた人

今やSNSは美容師にとって欠かせないツールです。そこで、Instagramで#♡♡♡♡♡♡♡(スタイル・技術名)で検索した際に、そのときの人気TOPに上がってきたスタイル写真を作った美容師さんにそのスタイル・技術についてのこだわりや、SNSの使い方などについて伺います。
今回は#マレットヘア。#マレットヘアでTOPにあがってきたのはQUQU(クク)のスタイリスト・NATSUKI(ナツキ)さんでした。前髪やサイドは短く、襟足のみを長く伸ばしたスタイルのマレットヘアは、70〜80年代の欧米を中心にブームとなり、近年再び注目を集めています。NATSUKIさんはご本人も長らくマレットヘアで、美容師の道に進むきっかけも作ったスタイルだったといいます。そんなNATSUKIさんに、マレットヘアの魅力とInstagramに発信する上でのこだわりについて伺いました。
QUQUの代表・浦さやかが切ったマレットヘアがきっかけで美容師の道に

―#マレットヘアで検索すると、NATSUKIさんの投稿がTOPにあがってきました。その理由はなんだと思いますか?
マレットヘアを打ち出している美容師さんはあまりいないので、そのおかげかもしれませんね。私自身もこの7年間くらいずっとマレットヘアですし、予約サイトのプロフィールにも「マレットヘアを広めたい!」と書いていたこともあったので、TOPに出てきたということでとても嬉しいです!
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NATSUKIさんのマレットヘア投稿
―マレットヘアは、ウルフヘアとも共通点がありますが、どのような違いがあるのでしょうか?
マレットヘアはトップを短く切り込んでいるスタイルになります。一方、日本で言うところのウルフヘアは、もう少しやわらかくてシルエットが丸いイメージがあります。さらに似たスタイルで、最近、中国人のお客さまからリクエストが多いスクエアなシルエットのものがあるのですが、それはレイヤースタイルになると思います。

―NATSUKIさんご自身もずっとマレットヘアなんですね。
はい。マレットヘアのような尖ったスタイルを提案するには、自分自身がそのスタイルでいる方が説得力がありますよね。実は私が美容師になったきっかけもマレットヘアなんです。
私は、美容専門学校生時代は、エステ業界で働くつもりでいたんです。だから、美容室のことはまったく知らなくて。当時はスーパーロングヘアで、ちょっとクラゲっぽいヘアスタイルだったのですが、それを切りたくてお願いしたのが浦(QUQU代表の浦さやか氏)との出会いでした。お任せでお願いしつつも、「襟足は切りたくないんです」と伝えたら、「ベリーショートも似合うと思うよ」と提案してくれたんです。浦は、その「似合うと思うよ」の「よ」の言葉と同時にもうトップを3cmくらいまで切っていたんですよ(笑)! 「えぇっ!?」って驚く人もいるかもしれませんが、私はその瞬間に「なんてかっこいいんだろう!」って感銘を受けて。襟足は私の要望通り残してくれて、トップが短めのマレットヘアが完成した瞬間でした。
美容師さんのこともまったく詳しくなかったので、浦のことを帰ってから調べたら、カリスマ美容師として大活躍していて、作るスタイルもかわいいものばかり。それで「ここで働きたい」と思ったんです。

―ご自身の人生を変えたのがマレットヘアだったんですね! NATSUKIさんの周りでも、マレットヘアが流行っているのは感じますか?
そうですね。男女を問わずおしゃれ感度が高い人の中で流行っている印象はありますね。80〜90年代の古着スタイルが好きな方で人とは違うスタイルにしたい、という方に人気があります。
>カラーとの相性バツグン。でも、カラーなしでも尖ったスタイルを追求できるのがマレットヘア