ショート特化からの転換。トレンドを味方にした#レイヤーボブ sand Hearts ginza坂藤友紀さん#♡♡♡♡♡♡♡でTOPにでてきた人
SNSは入口。顧客化を狙うには技術と「距離感◎」の接客が欠かせない

―現在、新規のお客さまと顧客の割合はどれくらいですか?
新規のお客さまが3割、顧客の方が7割くらいですね。新規のお客さまはInstagramを見て来店してくださるので、レイヤーボブやボブ、ショートなど短いレングスの方がほとんどです。一方、顧客の方のレングスはさまざまですね。
長く通ってもらうには、やっぱり“飽きさせないデザイン”が大事だと思います。なので、自分からお客さまの好みやライフスタイルにあったスタイルを提案することも多いです。

Instagramでスタイル特化型の集客をしていると、お客さまが違うスタイルにしたくなったときにはまた別の特化したスタイルを打ち出している美容師さんのところに行ってしまう……というのはよくあることですよね。けれど、私たち美容師はどんなスタイルでもレングスでもオールマイティに対応できるので、自分の顧客としてずっとリピートしてほしいという思いがあります。打ち出し方が特化型になるのは時代的に逃れられない部分もありますが、スタイルに捉われず、積極的なデザイン提案や接客で満足してもらえるように意識しています。もちろん、技術の信頼感はあってこそなのですが。

―どんな接客を心がけていますか?
1回目の来店は“技術で信頼を得る”ことを意識しています。お客さまがInstagramで見た、「こんなふうになりたい」と求めているスタイルをしっかり再現することにまずは集中。2回目、3回目からは、会話の距離感を少しずつ近づけていきます。最初から踏み込みすぎると重く感じられるので、ライフスタイルや仕事の話は段階を見ながらするようにしています。仕事や私生活のことを聞かれたくないお客さまもいらっしゃいますしね。逆に「どんな仕事か知らないまま何年も来てくれる方」もいますし、その距離感が心地よい場合もあります。
あとは、前回の会話を覚えていて「そういえばあの旅行どうでした?」と自然に言えるだけで、信頼が積み上がると思います。幸いなことに、記憶力には自信があるんですよ。

―最後に、SNSでこれから集客したい人に向けて、アドバイスをお願いします。
まずは“投稿する癖”をつけること。完璧じゃなくても、続けることが大事です。ある程度の投稿数がないと、見てもらえる機会も減りますし、投稿数やフォロワー数はあったほうが、信頼してもらいやすいです。あとは、Instagramで見せているスタイルを実際に再現できるだけの技術力。SNSはきっかけでしかないので、来店後の満足度を落とさないことが一番大切です。
アシスタントだったら、「自分が得意なスタイルを見つける」ことも重要かもしれません。というのも、アシスタントのうちは載せるネタが少なくてプライベートな内容になりがちですよね。すると、美容師としての集客にも結びつきにくい。なので、早いうちから、得意なスタイル、好きなスタイルをどう表現するか考えるのがいいかもしれません。女性の場合は、自分もその好きなヘアスタイルにすることで、アシスタントでもアレンジやケアなども紹介できるのが強みだと思います。

―SNSも接客も、すべては“信頼を育てる”ことに繋がっているんですね。
本当にそう思います。投稿数やフォロワー数だけに左右されず、自分らしい発信と技術を積み重ねることが、ブランディングや信頼につながっていくんだと思います。

- プロフィール
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sand Hearts ginza/ディレクター・店長
坂藤友紀(さかとう ゆき)
岡山県出身。関西美容専門学校卒業。都内有名店を経てアシスタント時期にsandの立ち上げに参加。女性ならではの目線でライフスタイルに沿ったヘアスタイルを作り、同世代の女性客から厚い信頼を寄せられる。
Instagram:@yuki82_sand
(文/須川奈津江 撮影/菊池麻美)