キャリア20年の技術をSNSで磨き直す #ショートウルフ TONI&GUY橋口晃典さん#♡♡♡♡♡♡♡でTOPにでてきた人

今やSNSは美容師にとって欠かせないツールです。そこで、Instagramで#♡♡♡♡♡♡♡(スタイル・技術名)で検索した際に、そのときの人気TOPに上がってきたスタイル写真を作った美容師さんにそのスタイル・技術についてのこだわりや、SNSの使い方などについて伺います。
今回は#ショートウルフ。#ショートウルフでTOPにあがってきたのはTONI&GUY(トニーアンドガイ)広尾サロンの橋口晃典(はしぐち こうすけ)さんでした。#ショートウルフの投稿の中で、橋口さんはどのような努力をしてTOPに出てくる人になったのでしょうか。インスタを始めたときにはすでに美容師としてのキャリアがあり活躍していた橋口さん。それに飽き足らずInstagramを始めた理由や、SNSで得られた変化、後進の美容師さんたちへの温かななメッセージなどもいただきました。
ショートからウルフに。海外コレクションの人気スタイルがヒント

―橋口さんがショートウルフを打ち出すようになった理由からお伺いしたいです。
もともと僕はショートを得意として打ち出していたんです。ただ、5〜6年前に、ショートスタイルを発信する美容師さんがすごく増えまして、このままでは埋もれてしまうと危機感を持ったんです。そこでボブなど別のスタイルを織り交ぜながら、「ショートの派生」としてのショートウルフにたどり着いた、という流れがあります。
僕たちTONI&GUYは、海外のコレクションやファッションに触れる機会が多く、アイコンとなるモデルさんがショートやウルフのようなスタイルをするのを目にすることが多いんです。それは、コレクションで各国を渡り歩くうちに髪が伸びてきてショートだったモデルさんもウルフに近いスタイルになっていく……という要素もあると思うのですが、そうした海外のムードを日本に落とし込みながら、ショートからの発展形としてショートウルフに結びついていった感じですね。

―日本では最近のウルフブームに加えて、20年ほど前にも大流行しましたよね。
そうなんですよ! 僕自身、20年前のウルフブームが好きだったので、リバイバルの兆しを感じた時に「またこれが流行るのか」と胸が高まったんです。
―ウルフスタイルはもともとお好きだったんですね。その前にショートヘアを打ち出していたのはなぜですか?
以前、僕よりも若手のスタッフが、Instagramでショートヘアを打ち出していて、それがバズって集客にも成功していたんですよね。僕はそれを間近で見ていたので、その成功事例に倣いたいと考えたんです。彼の成功を自分なりに解釈して、試行錯誤しながら発信を続けてきました。

―ショートウルフのトレンドや傾向はありますか?
ウルフは「スタイリングが難しい」という声が多いんです。特にショートウルフは襟足の扱いが難しいので、僕はそこにパーマを合わせています。アイロンが苦手な方でも、朝濡らしてムースでスタイリングすれば簡単に決まるように。パーマをかけることで、海外モデルさんようなのくせ毛の雰囲気も出すことができるんです。くせ毛のニュアンスがあると一気に可愛いウルフになるのでお客さまにも喜ばれています。

>月40本の撮影で得たものは、SNSの反響にとどまらない自分の技術への気付きだった