王道から外れて、お客さまに寄り添う発想から生まれた森川流カチモリヘアALBUMのママスタイリスト・森川早喜さん#♡♡♡♡♡♡♡でTOPに出てきた人
SNSがバズり、アレンジの予約が殺到。広がった変化とは

―アレンジでは、さまざまなリボンを使われていますよね。ヘアアクセサリーはお客さまが持参されるんですか?
いえ、私が趣味で集めていたものを無料で提供しています。ユザワヤや楽天で購入したものをボックスにまとめていて、そこからお客さまに選んでいただいているんです。それも好評で、「こんなリボンをつけてもらえると思っていなかった」と喜んでいただけることも多く、一緒に選ぶ時間は私自身もとても楽しいですね。シールやラメを髪やリボンに直接付けることもあり、その動画もSNSで10万回再生を超えて注目されました。
何をつけるかはそのときのデザイン次第ですが、できるだけお客さまのご要望を叶えたいので、自分の引き出しを最大限に使って毎回工夫しています。

森川さんがお客さまのために買い集めたリボンやシール
―その寄り添いの姿勢が、支持されている理由のひとつなんですね。再来率でも表彰されたそうですね。
ありがたいことに、去年と今年前半に表彰していただきました。前職から、カウンセリングやホスピタリティを大切にしてきましたが、お客さまのお悩みに寄り添うことで対応力が磨かれ、それが一人ひとりに合わせたデザインにつながっているのかなと感じています。
最近は、推し活をしている10代のお客さまや、外国人観光客、ブライダルの前撮りの方も増えました。SNSのおかげで、客層の幅が広がっています。

―リールが伸びたことで、サロンワークの中身が大きく変わった時期もあったとか。
はい。もともとはカット&カラーで予約が埋まっていましたが、ヘアアレンジ動画のヒットによって朝7時半から17時まで、1日中ヘアセットの新規顧客を担当する日が出てきたんです。そうなると、アシスタントが活躍できる場が減ってしまうため、会社に相談してヘアセットの料金を上げ、顧客の方の予約を優先する形にしました。今は、バランスよく予約を取れるようになっています。

―アレンジが人気になったことで、前向きな変化もあったそうですね。
お客さまにもっと感動してもらいたいという気持ちが強くなり、アレンジの講習に参加したりするようになりました。SNSがきっかけで勉強し直すことになるとは、自分でも驚いています。また、来年度からは新卒のアレンジを教える講師も担当することになりました。だからこそ「学び続けなければ」という気持ちが、より強くなっています。
サロンワークでは、アレンジで来てくださった方が、次にカット&カラーで来店してくださることも多く、そのまま顧客になっていただけるのも嬉しいですね。SNSが伸びても、「お客さまに感動してもらう」という軸をブレさせず、これからもサロンワークでは、想像以上のホスピタリティを提供し続けたいと思っています。

- プロフィール
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ALBUM 銀座/トップスタイリスト
森川 早喜(もりかわ・さき)
京都府出身。京都理容美容専修学校卒業後、京都市内のサロンに入社。2年でスタイリストデビューし、24歳で上京。都内の個人店1店舗を経て、2021年ALBUMに入社。「目の前のお客さまに全力で向き合う」を信念に、3カ月でトップスタイリストに昇格。同年に出産を経て翌年職場復帰し、SNSでヘアアレンジの発信をスタート。”カチモリヘア”がバズり、顧客が急増。時短勤務で活躍中のママスタイリスト。
Instagram:@album_saki
(文/織田みゆき 撮影/菊池麻美)