【最終回】それぞれの場所でどう輝くかは自分次第!-穂高律子のニューヨーク美容師コラム Vol.13-

そんな想いを日々、心に置きながら、奮闘中! な、私です。
はじめは本当に うまくいかないことばっかりだったので、ようやく最近、ニューヨークにきて、楽しいなぁと思えるようになってきました笑 。 一年経ち、予約が指名でうまるようになってきて、自分でも本当にうれしいなと思います。 お客さんといろいろな情報を交換したり、おすすめを聞いたり、ゴハンに行ったり、会話も少しずつ楽しくなってきました。
また、パリからお母さんがきたから、ぜひあなたに切ってもらいたいと思って連れてきたの! とか、今までの中であなたが1番ベスト! だとか、言ってもらえるようになってきて、ありがたいです。

 

娘さんに連れてきてもらった彼女。ロシアから、ニューヨークに遊びにきたときにいつもカットするので、肩くらいのミディアムからバッサリのベリーショートにしました。かなりバッサリなので、本当にいいの? と聞くと、いつもそうだから大丈夫! とのことで、楽しくバッサリカットしました!

娘さんに連れてきてもらった彼女。ロシアから、ニューヨークに遊びにきたときにいつもカットするので、肩くらいのミディアムからバッサリのベリーショートにしました。かなりバッサリなので、本当にいいの? と聞くと、いつもそうだから大丈夫! とのことで、楽しくバッサリカットしました!

Heather. 2回目もきてくれました! バッサリカットした次もきてくれると、本当にうれしい。美容師として、1番うれしいこと。

Heather. 2回目もきてくれました!
バッサリカットした次もきてくれると、本当にうれしい。美容師として、1番うれしいこと。

 

こうして、今まで会ったこともない国の人の髪をカットしたり、カラーしたり、パーマしたりする。これこそ、いろいろな人種がいるニューヨークならではだと思います。いろいろな人の髪を見られる。 私はカットもカラーもストレートもデジタルパーマも全部やります。こういうときに、昔、アシスタントで入ったことがあるから、こうゆう髪質はこれとか、メーカーさんと薬についてお話させてもらったときのことから、多分これを使えばいいかな? とか、あのときのあれ! みたいなことが、すごくあります。だから、昔聞いておいてよかったということがたくさんあり、つながっているなと思います。日本にはあってこっちにはなくて、すごく不便だなと思うものもたくさんあるので、工夫工夫の毎日です。

 

Rose。ブローを求められることが多いアメリカですが、彼女とはクセのままがいいよねと、意見が合い、ナチュラルでいい感じのクセを生かして切りました

Rose。ブローを求められることが多いアメリカですが、彼女とはクセのままがいいよねと、意見が合い、ナチュラルでいい感じのクセを生かして切りました

Marina。 白人に初めてデジタルパーマをしました。ニューヨークの人は、毛先のカールはいらないので、中間にリッジを出すというのが求められます。ハイライトも入っているので、とても難しく、薬のジャッジ、ロッド選定が大変でした。もっと色々試したい!!

Marina。 白人に初めてデジタルパーマをしました。ニューヨークの人は、毛先のカールはいらないので、中間にリッジを出すというのが求められます。ハイライトも入っているので、とても難しく、薬のジャッジ、ロッド選定が大変でした。もっと色々試したい!!

ショートはだいたいヘビーサイドのショートのオーダーが多い。ショートにする人が少ないので、カットするときは、楽しいです。

ショートはだいたいヘビーサイドのショートのオーダーが多い。ショートにする人が少ないので、カットするときは、楽しいです。

 

ニューヨークは、とにかく自分次第。なので、自分が変わったり、自分から何かアクションを起こさないと何も起きません(笑)。でも、アクションを起こすと、2倍以上に反応がある。 もっともっと色々な人に提供したいし、納得させれるようにしたいです。 アメリカ人の好み、インドの人の髪質、フランス人の髪質、南米系の髪質…..などなど、更に流行や好みと、使う薬剤、カットの仕方。全てを計算できる美容師になりたいなと思います。カラーのことも、まだまだ知らないことがたくさんあるので、もっともっと知りたい。

 

アジア人のブリーチ。このベースを→ホワイトに。 大変でした(笑)

アジア人のブリーチ。このベースを→ホワイトに。 大変でした(笑)

いつもオレンジをしているという彼女。久しぶりに前髪も作って、とっても気に入ってくれました。レッド系は、アメリカ製のカラー剤のほうが発色がいいです。意外と赤っぽくとかオレンジっぽくを求められることも多い。

いつもオレンジをしているという彼女。久しぶりに前髪も作って、とっても気に入ってくれました。レッド系は、アメリカ製のカラー剤のほうが発色がいいです。意外と赤っぽくとかオレンジっぽくを求められることも多い。

Molly。なんでもやっていいということで、パープルからピンクのグラデーションにしました。めちゃめちゃ、気に入ってくれたので、わたしもかなりうれしかったです!!

Molly。なんでもやっていいということで、パープルからピンクのグラデーションにしました。めちゃめちゃ、気に入ってくれたので、わたしもかなりうれしかったです!!

Erin。全頭ブリーチではなく、ハイライトを毎回入れて、ホワイトにしています。いれるトナーの色味の調整も少し変えているのですが、今回は少しシルバーホワイトにしました。

Erin。全頭ブリーチではなく、ハイライトを毎回入れて、ホワイトにしています。いれるトナーの色味の調整も少し変えているのですが、今回は少しシルバーホワイトにしました。

 

少しニューヨークの生活にも慣れてきたので、次なる目標もいくつかでてきました。
こうやってやってきて、思うことは、やはり私は美容師の仕事が好きで、自分ができることは美容師なんだなということです。作ることが好きだし、撮影などももちろん好きなのですが、自分のよさを最大に生かすステージで、どうなっていくか。
もっとこの技術に付加価値がつくように羽ばたきたい。 そして、なにか形に残るものを作りたい。こっちにいて気付いたシャンプーやスタイリング剤やカラー剤の発見を生かして、何かニューヨークと日本をつなぐ商品が作れたらいいなぁと淡く想いを馳せています。

つながりを大切に。ニューヨークにきても、こうして日本でお仕事させていただいたご縁で声をかけていただき、取材をうけたり、コラムを書かせていただけたり、切磋琢磨してきた先輩や後輩、友達のお客さんをニューヨークでも紹介していただいたり、色々な方々に力になっていただき、今の自分があると思います。
そんな方々への感謝の気持ちを忘れず、頑張ってる姿を見せていきたいなと思います。

今はニューヨークにいますが、それぞれの場所でどう輝くかは自分次第。日本にはたくさん素敵な美容師さんがいることが、私は同じ日本人として誇りだなと思います。私もそんなみなさんの姿を見て、負けないように頑張っていきたいと思います。 また新たなニューヨークの情報をお届けできる日を楽しみに、もっとたくさんのことを経験していきたいと思います。一年間ありがとうございました!

 

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今回で、穂高律子のニューヨーク美容師コラムは一旦終了となりますが、文中でも触れた通り第1章が終了。一度パワーチャージしていただき、近い内に第2章をまた連載再開できればと思っています! コラムご愛読ありがとうございました!

 

プロフィール
穂高 律子(ほたか りつこ)

岩手県出身。都内1店舗を経て、macaroni coastの立ち上げより参加。女性店長としてサロンワークの他、カラーセミナー等の講師、アーティストのPVやアパレルのカタログ等のヘアメイク等も手掛ける。2016年1月に渡米。現在はニューヨークで美容師として活動中。

Instagram: https://www.instagram.com/ritsuko725/

 

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