なぜ彼は、ウィッグを被るのか 430万再生という大バズの背景と、この時代に“値下げ”を選んだ理由。“ふざけてるようで本気”な金丸祐也の、真面目な仕事論。
技術が上がり、お客さまの気持ちもわかる!「男性美容師は絶対にウィッグを被ってみて!」

SNSの発信を本格的に始めたのは、スタイリストになってからです。
バズのきっかけとなった“ウィッグをつけて巻き方を解説するリール”は、「SNSで誰かのためになることをやりたい」と考えた末に誕生しました。
巻き方の解説動画自体はすでに多くありましたし、モデルさんの髪を巻いて説明するものや、ウィッグを使った解説も一般的ですよね。一方、僕は男性美容師なので、お客さまの髪を巻くことは得意でも、女性が自分で髪を巻くときの気持ちはわからない。じゃあ、やってみたらどうなるだろう?と考えたときには、すでに自分でウィッグを被っていました(笑)。
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実際にウィッグを被って自分で巻いてみると、今まで気づいていなかった点が多くあることを知りました。例えば、自分でやるには巻きづらい部分があること、可愛く見える巻きの角度や、顔周りのバランス。そして驚くべきことに、毎日お客さまの髪をセットしている僕も、セルフでやったら最初は全く上手く巻けなかったんですよ。日々、自分で髪をセットしている方への尊敬の念が湧きました。
これらは全て、客観的に施術しているだけではわからなかったことです。乾かし方や手の動かし方についても新たな発見があったので、それらを解説しながら、見ている人がきちんと巻ける方法を提案しています。
SNSで最初に反応が大きかったのは、「失敗する巻き方」と「成功する巻き方」を並べて見せる動画です。その後、ウィッグを被った巻き方の動画も多くの方に見ていただくようになり、結果として再生回数やフォロワー数が大きく伸びました。中には、400万回再生を超えるものもあります。

ウィッグを被ったことで、気づけたことはとても多かったです。自分の技術を客観的に見直すことができて、結果的に技術力も確実に上がったと感じています。レディースをカットしている男性美容師全員に声を大にして言いたいですね。「絶対ウィッグを被ってみたほうがいい!」と(笑)。本当に、見える世界が変わりますよ!
今後は、サロンワークを軸にしながら、SNSでの美容師さん向けの集客方法の提案や、商品作りといった取り組みにも少しずつ挑戦していくつもりです。
いずれは、誰かと一緒に働いたり、サロンを作ることも視野には入れていますが、まだ具体的に決まっているわけではありません。

いずれにしても、これからもお客さまにとって「来てよかった」と思ってもらえる仕事を大切にしていきたいです。そして、同じ美容師として誰かのヒントや支えになるような発信や取り組みも続けていけたらと思っています。

- プロフィール
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SALOWIN新宿三丁目East店
金丸 祐也(かねまる ゆうや)
宮崎県出身。ハリウッドワールド美容専門学校卒業後、福岡のサロンで2年アシスタント経験を積み上京。都内2店舗を経て、フリーランスに。自身がウィッグを被って巻き方を解説するリール動画が支持を集め、一躍人気美容師となる。
Instagram:@ky.0405
(文/須川奈津江 撮影/菊池麻美)
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