“いなたさ”がポイントのラフなメンズヘアで注目! KATETAYLORのスタイリスト後藤和弥さんの挑戦 #Z世代のスター発掘

 

SNSでの競争がどんどん激しくなっている近年。デジタルネイティブ世代の若手美容師たちは、どんな武器を持って激しい競争の中を勝ち抜いているのでしょうか?

 

今回は、表参道KATETAYLOR(ケイトテイラー)の人気スタイリスト、後藤和弥(ごとうかずや)さんが登場。18歳から地元・仙台の美容室に入社し、22歳で上京。顧客ゼロからのスタートでしたが、Instagramで投稿した一枚のスタイル写真が注目され、そこから客足が止まらなくなったそうです。

メンズヘアへの方針転換後、どのようにブランディングを構築したのかも含め、これまでのストーリーを取材しました。

 


 

早朝から働き、練習、勉強…と想像以上にハードな3年間

 

 

もともと、高校生の頃は漠然と建築の道を考えていたのですが、途中で学力が足りないことに気づいて…(笑)。どうしようかと迷っていたときに、通っていた地元の美容室のオーナーに「向いてると思うよ」と言われたことで美容の道を志しました。しかも「働きながら通信で美容師免許を取る方が早くデビューできる」とも聞いたので、あまり深く考えずに卒業後はすぐにその美容室に就職したんです。

 

でも実際に働き始めると、早朝から深夜までのサロンワークに加え、定期的なスクーリングや練習もあり、プライベートの時間がほぼゼロ。休みは週1でしたし、18歳の僕にはめちゃくちゃキツかったですね。

 

 

入社2年目に「もう無理だ、辞めよう」と本気で思ったのですが、オーナーが「お前は絶対伸びるから」と諭してくれて、踏みとどまりました。その時にオーナーが話してくれたことや、続けるという選択肢を選んだことで、ようやく「美容師という仕事は、前に進むためにはやり続けるしかない」というのが腹に落ちたんです。そこからは”辞める”という選択肢が消え、逆にハングリー精神が湧きました。メンズヘアを始めたときはもちろんですが、僕にとっての美容師人生の転機はこの時だったと思います。

 

ちょうどその頃に、たまたま本木(本木航太郞・KATEMIRRORディレクター)のインスタを見つけました。写真がどれもすごくいいなと思って、惹かれたんですよね。まず髪を切ってもらおうと東京に来て、いろいろ話を聞きました。その時に山庄司(山庄司祐希・KATETAYLOR代表)とも話すことができたのですが、そこから自分もメンズヘアをやりたいと思うようになりました。

 

 

というのも、地元で働いていたサロンの客層は主婦の方がメインでしたし、それまでは『美容師はレディースを施術するもの』という考えでしたが、僕には正直、女性が求める“かわいい”を作るのは難しかったんですよね。でも、メンズヘアの“かっこいい”は自分の中でバチッとハマったし、分かりやすかったんです。それで、二人からメンズヘアを教えてもらうために、転職と上京を決意しました。

 

コロナ禍を挟んで、1年半後に採用試験を受けて合格をいただきまして。お世話になった前社のオーナーともじっくり話し合いを重ね、最終的に快く送り出していただきました。

 

>上京後、1年でデビュー。SNS集客にも成功!

 

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