カットで作る、ミニマルシックな海外ヘア Leverageのトップスタイリスト、Mayuさんが確立したN.Y.ライクなブランディングとは #Z世代のスター発掘

SNSでの競争がどんどん激しくなっている近年。デジタルネイティブ世代の若手美容師たちは、どんな武器を持って激戦を勝ち抜いているのでしょうか?
今回は、ニューヨークにルーツを持つサロン、Leverage(リバレッジ)のスタイリスト・Mayu Yamaokaさんが登場。オープン2年目のサロンに新卒で入社後、まだ形になっていなかった“ミニマルシックな海外ヘア”というサロンのブランディングを確立するため、奔走してきたそうです。
その過程で、Mayuさん自身のブランディングも確固たるものに。今では、韓国ヘアやL.A.風の海外ヘアとは一味違う、N.Y.ライクなレイヤースタイルで人気を集めています。
既存のトレンドスタイルに乗るのではなく、サロンと一緒に作るという選択をしたMayuさんに、そのリアルなプロセスを伺いました。
「ニューヨークで働きたい」サロン選びの第一条件は“ニューヨークルーツ”

私が所属しているLeverageは、ニューヨークにルーツのあるサロンです。現在も、ニューヨークへの出店を大きな目標の一つとして掲げています。
海外、それもニューヨークで働きたいという気持ちは、学生の頃から持っていました。幼少期から家族で海外旅行に行く機会が多かったり、ダンスを長く続けてきたこともあり、海外のカルチャーが身近にあったのだと思います。
映画やファッション、音楽も海外のものが好きですし、ヘアに関しても日本の“かわいい・モテ”といったスタイルより、海外の女性のナチュラルさや強さ、洗練された雰囲気に惹かれていました。中でも、ニューヨークの『都会的なムードの中に、高級感とオールドマネーの空気が混じった雰囲気』が大好きなんです。

なので、就職活動の時も「ニューヨークで働ける可能性があるサロン」とかなり的を絞って探していました。見つけたサロンは片っ端から見学に行って、最終的に選んだのがLeverageでした。
当時のLeverageは、東京・広尾に1店舗だけ。新卒採用も私の一つ上の先輩が初めてで、ブランディングも今ほど固まっていたわけではありません。それでも、スタッフの雰囲気や、会社として本気で海外進出を目指している空気感に惹かれたんですよね。「ここなら、夢のニューヨークに近づけるかも」と直感的に感じたのを覚えています。
入社当初から、早くお客さまを担当して経験を積んでいきたいという思いがあった私は、1年半でスタイリストデビューを目指すことにしました。

デビュー前で一番大変だったのは、やはりコロナ禍ですね。当時私は埼玉から片道1時間ほどかけて通勤していたのですが、感染対策の影響で約2カ月間の自宅待機に。サロンワークはもちろん、練習すらできない状況がもどかしかったです。
その後、自宅待機が明けてからは、止まっていた2カ月を取り返すように練習漬けの生活に。朝は開店前から、夜は終電まで練習するのが当たり前で、3〜4カ月間はそんな日々が続きました。でも、終電まで残る日も先輩方が付き添ってしっかり見てくださっていたので、特につらさは感じませんでしたね。そして、目標通り入社から1年半でデビューを果たしました。

早くから入客して経験を積めるありがたさは感じていましたが、技術の面では正直不安がありました。特にカットは練習時間が短かった分、デビュー当時は、自信より「まだ怖いな」という気持ちの方が大きかったんです。営業後に先輩にウィッグカットを見てもらったり、デビュー後もレッスンに付き合ってもらったりと、手厚いサポートの中で少しずつ自信を積み重ねていきました。
>自身とサロンの世界観を重ね合わせ、唯一無二の“ミニマルシック”を確立
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