自分の「軸」を持とう。「誰かのコピー」で終わらない。 〜レジェンドが語る「成長する20代美容師がやるべき7つのこと」〜 VeLO 赤松美和

5つ目:自分の見た目、スタイルにこだわる

私は、美容師にとって“見た目”は自己表現の一つだと思っています。ファッションもヘアスタイルも、どんな装いでサロンに立つか。それは、お客さまに向けた無言のメッセージなんです。
最近、ときどき思うのが、若い美容師さんたちがスウェットやラフな格好でサロンに立っている姿。もちろん動きやすさも大切だけど、「その服装で、お客さまがときめいてくれるかな?」って思ってしまいます。
私が美容師になる前、サロンに行くのはちょっとしたイベントでした。おしゃれをして、ドキドキしながら扉を開けたあの感じ。今の時代でも、そう感じてくれているお客さまはきっといると思うんです。だからこそ、私たち美容師自身が、その“ときめき”をつくる存在でいたい。

セルフプロデュースって、決して特別なことじゃないんです。「自分はこうありたい」という意志を、見た目でも語れるようになってほしいなと思います。

6つ目:いつもベストコンディションの自分でいる

私は、美容師という仕事にとって、技術だけじゃなくて「体調管理」もプロとしての責任のひとつだと思っています。
サロンに来てくださるお客さまにとって、美容室に来るのは特別な日かもしれない。子育てや仕事で忙しい合間をぬって、ようやく予約を取ってくれる人もいる。そんな大事な日に、もし自分が本調子じゃなかったとしたら……やっぱりコンディションを整えておくことの大切さを強く感じます。
うちのサロンでも、熱を出して休むのはアシスタントが多いんですけど、それってやっぱり日頃の習慣の積み重ねだと思うんです。夜更かしをしないとか、野菜をちゃんと食べるとか、ほんの少しの意識の違いが、将来の体の土台をつくってくれる。

美容師は体力も集中力も必要な仕事。だからこそ、若いうちから「体づくり=プロの意識」として、ちゃんと向き合ってほしいなと思います。
>7つ目:“コピー”ではなく、“その人だけに似合うデザイン”を