自分の「軸」を持とう。「誰かのコピー」で終わらない。 〜レジェンドが語る「成長する20代美容師がやるべき7つのこと」〜 VeLO 赤松美和

7つ目:“コピー”ではなく、“その人だけに似合うデザイン”を

 

 

最近は、SNSやネットに素敵なヘアスタイルの写真がたくさんありますよね。お客さまがそれを見て、「この髪型にしてください」と言ってくれるのもよくあることです。でも、その通りに切るだけなら、誰がやってもある程度は再現できてしまう。

 

大事なのは、そこから一歩踏み込めるかどうか。写真の雰囲気やイメージは参考にしつつ、その人の顔立ち、骨格、首の長さ、ライフスタイル……そういった要素をちゃんと見て、「あなたには、前髪を少し短くしたほうが似合いそう」とか、「このレングスのほうが首がきれいに見える」とか、提案ができること。そうやってお客さま一人ひとりに合わせたデザインを考えることが、美容師としての醍醐味だと思っています。

 

コピーじゃなく、その人に合わせたデザインをつくる。そこに、自分の提案力や感性が試される。だからこそ、私は今でも「観察すること」「想像すること」「伝えること」を大切にしています。美容師である限りずっと磨き続けたい力です。

 

プロフィール
VeLO hair&salon ディレクター
赤松 美和(あかまつ みわ)

茨城県出身。都内の私立大学を卒業後、美容師としてのキャリアをスタート。植村隆博氏・鳥羽直泰氏らが創設したばかりのDADA(現DaDa cuBiC)にて、美容の本質と、職人としての土台を徹底的に叩き込まれる。その後、鳥羽氏と共にVeLO / veticaを立ち上げ、VeLO hair&salonのディレクターとして、業界誌・広告等の撮影やヘアショー、セミナーなど多方面で活躍。「KAMI CHARISMA(カミカリスマ)」にも選出されるなど、世代や業界を超えて支持を集めている。
Instagram:@miwaakamatsu

 

(文/外山武史  撮影/菊池麻美)

 

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