好きなことをやる。人や世界に触れる。想像力と感性でカットは上手くなる。 〜レジェンドが語る「成長する20代美容師がやるべき6つのこと」〜 BEAUTRIUM 川畑タケル

5つ目:お客さんを愛して、関わりを増やそう

 

僕が技術を覚える目的って、ほんとにね、可愛い子ともっと話したかったからなんですよ(笑)。でもさ、これってめちゃくちゃ大事な動機だったりするんだよね。

 

シャンプーだけだと、話せるのってほんの数分。でもブローができると、もうちょっと会話できる。カットまで任せてもらえるようになると、ぐっと関われる時間が増える。だから「覚えよう」って思ったんだよね。

 

結局さ、人と関わる時間を増やしたかった。ただそれだけ。でもね、「もっと関わりたい」「この人のことをもっと知りたい」っていう気持ちがあると、不思議と吸収力もスピードも全然違う。上手くなりたい理由なんて、そんなシンプルでいいんだよ。

 

6つ目:どうせやるなら、自分のためにやろう

 

誰かに「やれ」って言われたからやるんじゃなくてさ、自分が「やりたい」って思えたときにやるのが一番なんだよね。

 

練習だってそう。嫌いなら無理してやらなくていいと思うよ。でも、「やりたい」って気持ちが自分の中から出てきたときは、不思議と苦じゃない。疲れも忘れるくらい、夢中になれる。

 

今の時代はSNSとか動画とか、やることいっぱいあるけど、「やらなきゃ」じゃなくて、「やりたいからやる」でいい。やりたくないなら、やらなくていい。やらされてる感って、絶対に伝わるから。

 

 

どうせやるなら、自分のためにやったほうがいいよ。本気で「面白い」って思ってることって、人にもちゃんと伝わるから。

 

プロフィール
川畑タケル(かわばた・たける)
BEAUTRIUM(ビュートリアム)Artistic Director

ファッション誌のヘアページを皮切りに、独自の世界観でヘアデザインを発信。それまで画一的だった日本の美容業界に、新たな感性とスタイルを持ち込んだスライドカットの考案者として一躍注目を集める。欧米人風のヘアデザインを得意とし、美容界のみならずファッション関係者、モデル、女優からも厚い支持を集める存在に。2008年には、BEAUTRIUM七里ヶ浜店のオープンを機に活動の拠点を青山から鎌倉へ移し、海と自然に寄り添いながら、より深く“人と向き合う美容”を追求。

 

(文/外山武史  撮影/菊池麻美)

 

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