模倣より思考、自分の“答え”を見つけよう〜レジェンドが語る「成長する20代美容師がやるべき6つのこと」〜MINNANO北原義紀

5つ目:チャンスを逃さない──チャンスに挑める準備をしておく

 

 

よくセミナーなどで「10代はチャンスを見つける、20代はチャンスを逃さない、30代はチャンスを形にする、40代はチャンスを与える」ということを話すことがあります。これで言うと、今回テーマになっている20代は「チャンスを逃さない」世代になりますよね。

 

なぜ、“逃さない”なのかと言うと、案外チャンスって目の前にあっても気づかないことも多いんですよ。そして、チャンスが巡ってきたときに、それがあまりに急だとものにはできません。なので、サッカーで例えるならボールが来た瞬間に対応できるように準備をしておくことが大切です。そのボールが来た瞬間のために“今”がある。

 

 

これは、4つ目の「技術を磨く」ことにも繋がりますが、その準備にも時間やお金がかかるはずで、近道で簡単にたどり着けるものではないと思います。同世代でチャンスをものにして活躍している人を見ると、焦る気持ちもあるかもしれませんが、最短距離でチャンスを得ることが必ずしも正解ではありません。チャンスのために積み重ねた時間が、30代、40代でも花開くような土台になるはずです。

 

 

6つ目:比べない力を身につける──誰かの尺度ではなく、自分の物差しで生きる

 

 

いまの時代、誰かと比べようと思えばいくらでも比べられる。でも、他人の尺度で生きると、自分の軸がどんどんブレてしまうんですよね。

早いうちに「自分は自分、人は人」と思えるようになると、本当に楽になります。比べない力を持つこと。それは、長く美容師を続けていくための、強い武器になると思います。

 

一方で、自分自身のことを振り返ると、武道館の舞台に立ったり雑誌のカバーやコレクションを手掛けて、やりたいことやった!という高揚感や達成感の裏で、「頂点に立ってしまったら、このあとは下り坂だ」という不安が生まれて、「あの達成感は一体なんだったんだろう」と思うこともある(笑)。

だから、幸せのカタチや受け入れ方は人それぞれだし、年齢によっても変わるんですよね。SNSなどの情報に惑わされずに自分を持ち、貫き通すことを大切にしてほしいです。

 

>まとめ:「今」が苦しくても、それでいい

 

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