本を読み、人に学び、世界を見ろ。美容師人生は20代で決まる 〜レジェンドが語る「成長する20代美容師がやるべき8つのこと」〜 STRAMA 豊田永秀  

7つ目:誘惑や物欲と向き合い、コントロールする

 

20代の僕は、正直、誘惑に弱かった(笑)。遊びに夢中になって、次の日ヘロヘロで仕事に行くことも。でもそこで気づいたのは「自分なりの線引きが必要だ」ということ。例えば門限を朝4時に決めて、必ず帰る。そうすれば最低限の睡眠は確保できて、仕事もパフォーマンスを落とさず頑張れる。

 

物欲も同じ。時計やバイク、車に服に家具……欲しいものは山ほどあった。「欲しい」と思ったら思い切って買う。そうすると「これに似合う自分になろう」と自然にモチベーションが湧いてくる。スタッフにも「売れっ子になったらマンションを買え」とよく言ってるんだけど、それはプレッシャーが成長を後押ししてくれるから。

 

誘惑も物欲も、無理に断ち切る必要はない。でも、大事なのは、それを自分の成長につなげる工夫をすること。上手に付き合って自分を鍛えてほしい。

 

 

8つ目:個ではなくチームを意識する

 

「自分が売れたい」「有名になりたい」と思うのは自然なこと。僕もそうだった。でも途中で気がついた。美容師は結局チームでやる仕事だと。

 

どんなに自分が売れても、お店全体の雰囲気やチームワークが悪ければ長続きしない。逆に店がいい方向に進んでいれば、自分も自然と認められる。僕自身も「店をどう良くするか」を考えるようになってから、信頼されるようになった。

 

美容師という仕事は“個”が目立ちやすいけれど、アシスタントや先輩、仲間の存在があって成り立つもの。だからこそ、若いうちに「個よりチーム」という意識を持てる人は確実に伸びる。

 

「どう売れるか」だけじゃなく「どう店を良くできるか」も考えてほしい。その視点があれば、必ず認められて、長く活躍できる美容師になれるはずだから。

 

プロフィール
STRAMA
代表/豊田永秀

愛知県出身。中部美容専門学校卒業。愛知県内のヘアサロンに勤務した後、1995年に上京し『DaB』入社。2002年JHA(ジャパンヘアドレッシングアワーズ)優秀新人賞を受賞。2005年に独立し、東京・代官山に『STRAMA』設立。2009、2010、2012年と3回JHA(ジャパンヘアドレッシングアワーズ)グランプリノミネート。2023年に2店舗目「THE STRAMA」を南青山にオープン
Instagram:@arigatoyoda

 

(文/外山武史  撮影/菊池麻美)

 

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