営業も遊びも全部学びに変え「リアル」にこだわる 〜レジェンドが語る「成長する20代美容師がやるべき7つのこと」〜 Rougy 上原健一
5つ目:早期デビューを目指せ!技術はシンプルでいい!

今の時代、スタイリストデビューは早いほうがいいと思っています。1年ちょっとで現場に出る子もいるけど、それで全然いい。
今は昔みたいに難しいスタイルを延々と練習する必要はないんですよね。お客さんは、シンプルなカットを求めるようになってきている。だから完璧を目指すよりも、とにかく早く現場に立って経験を積むことのほうが大事。
現場に出て、リアルなお客さんの髪を触って、会話して、喜んでもらう。それを繰り返すことでしか身につかないことがある。僕自身もそうやって力をつけてきました。
技術は現場で育つ。デビューが早ければ、その分だけ早く経験値がたまる。「まだ自信がないから」と遠回りするんじゃなく、勇気を出して一歩踏み出すことが大切だと思う。

6つ目:クリエイションは“営業の一歩先”に

僕にとってのクリエイションは、営業と切り離された特別なものじゃないんです。毎日のサロンワークの延長線上にあって、普段のお客さんをちょっとモードに寄せたくらいがちょうどいいと思っています。
奇抜すぎて街を歩けないスタイルは自己満足になりやすい。でも「街を歩けるけど、ちょっと人と違っておしゃれ」っていうスタイルこそ、お客さまに喜ばれるし、評価もされる。
20代のうちは「クリエイション=コンテストや作品撮りのためのもの」と思いがちだけど、そうじゃない。営業の中にある“少し先の表現”を探すことが、結果的に自分の感性を育ててくれるんですよね。
大事なのは、営業で鍛えたベースの技術を土台に、そこから一歩先へ踏み出す勇気を持つこと。その一歩を積み重ねれば、作品撮りやコンテストでも自然と評価されるし、日常の仕事にも還元できます。「営業」と「クリエイション」は別物じゃなくて、つながってるんです。
>7つ目:大変なことに立ち向かえばその先に本当の楽しさがある
