「ホワイトの神様」降臨。独学×直感×挑戦で切りひらいた、あっくんのブリーチ道。ホワイトカラーへの尖った美意識で、プロもこぞって来店
“ホワイト”を求めて、全国から美容師が来店

――原宿のブリーチ専門店『MONIQA(モニカ)』の立ち上げメンバーに決まり、2023年に再び上京したんですよね。2024年7月のオープンまでは、都内の違うサロンで働いていたとか?
原宿のサロンで働くということは、美容師の夢だと思うんですよね。大阪でフリーランス美容師をやって、ある程度の自信もついたし、絶好のチャンスだと思って。しばらくは、事業提携先の都内のサロンで働きながら準備を進めて、去年7月にMONIQAが原宿にオープンしました。スタッフを集めたり、カリキュラムを作ったり。今まで一人で働いてきたので、チームで働くのがすごく新鮮で楽しいですね。みんなで改善点を見つけて対策を練ったり、一人では気付けなかったことにも気づけるようになりましたし、日々学びがあります。

――あっくんが担当するお客さまの年齢層は?
MONIQAは、同世代から年配層まで、幅広いです。ブリーチ専門店なので、スタッフ全員がブリーチのエキスパート。だから、他店でうまくいかなかったという方や、断られた方なども多く来店されます。今、僕のお客さまは8割が美容師さんなんですよ。インスタで僕を見つけて予約してくださる方ばかりなので、可能な限り最大限お力添えしたいなと思って施術してます。定期的に3日間ほど大阪にも行って、既存の顧客さまの施術もしているんですよ。

――加えて、オンラインサロンの講師としても活躍中ですね。
はい、今年の春から始めました。と言っても、僕が個人で運営しているわけではなく、1年前に外部のサロンオーナーさんからお声がけいただいて。300名強の会員さんたちに、ブリーチやカラーを教えています。いろんな角度から質問をいただくので、自分の理解も深まりますし、伝え方も上達してきたなと感じていて。みなさんの学びのためにも、僕自身が最新の情報を常にキャッチして学んでいかないといけないという責任感も生まれて、いいプレッシャーになってますね。

――独学で難しい技術を極めてきたあっくんだからこそ、教えられることがあるんじゃないでしょうか。
そうですね。さまざまな履歴をもつお客さまが来店されるようになってから、髪の毛を大事に扱えない美容師がいることを知りました。僕は、そういう人が一人でも減ればいいな…と思いながら教えています。履歴のせいで、お客さまのご要望を叶えてあげられないときがあるんですね。それを伝えると、お客さまはすごく悲しい顔をされます。髪を生え変わらせるのは時間がかかりますし、すごく大変なことですよね。お客さまに寄り添って丁寧にカウンセリングしてほしいなと思っています。僕は今年で美容師歴7年目ですが、課題は今でも毎日出てくるので、技術に終わりはないなと思っていて。これからも技術をアップデートして、お客さまに喜んでいただけるように頑張っていきます。

- プロフィール
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あっくん/『MONIQA』トップスタイリスト
1998年、奈良県生まれ。大阪ビューティーアート専門学校卒業。学生時代からブリーチの実験を繰り返し、卒業後は神奈川県内のサロンにスタイリストとして入社。「ホワイトの神様」を名乗り、10カ月後にフリーランスに転身。活躍拠点を大阪に変え、ホワイトカラーのエキスパートとして一躍人気スタイリストに。2023年、再び上京。翌年7月、原宿のブリーチ専門店『MONIQA』の立ち上げメンバーに。現在はサロンワークを中心に、セミナー講師やオンラインサロンの講師としても活躍中。イエローパイプ、バブリングトナー考案者。
Instagram:@akkunn_tokyo
(文/織田みゆき 撮影/松林真幸 MIKAN inc)