アシスタント2カ月目でフリーランスに!? 黄色いヘアカラーがトレードマークNOTスタイリスト・mizukiさん #Z世代のスター発掘
SNSでの競争がどんどん激しくなっている近年。デジタルネイティブ世代の若手美容師たちは、どんな武器を持って激しい競争の中を勝ち抜いているのでしょうか?
今回は、NOT ginza(ノットギンザ)で活躍するスタイリスト、mizuki(みずき)さんが登場。新卒入社したデザインサロンをわずか2カ月で離れ、そこからフリーランスとして働き続けているmizukiさん。着実に技術を磨き、艶々の中明度ブリーチカラーに特化して、幅広い年代の顧客を掴むことに成功しました。NOT代表・長門政和(ながとまさかず)さんも絶賛する実力の持ち主であるmizukiさんは、どのように技術を磨き、そしてどんなSNS戦略を実践してきたのでしょうか。
手を差し伸べてくれた二人のおかげで…
最初のサロンを2カ月で退社したのは、直属のスタイリストがフリーランスになるのに専属のアシスタントとして付いていくことにしたからなんです。でも、その4カ月後、諸事情でその仕事を突然失ってしまいました。先が見えず不安でいっぱいになり、途方に暮れましたし、その時ばかりはフリーランスの道を選んだことを後悔しましたね。それでも、ここであきらめたら始まったばかりの美容師人生が終わってしまうと思い、なんとしても頑張っていかなきゃと自分を奮い立たせました。オンラインサロンやセミナーを受講して、技術を一人で習得していこうと覚悟を決めたんです。
ただ、これまでそこからずっと1人でやってきた訳ではありません。そんな私を見かねて、当時そのシェアサロンで働いていたシダショウヘイさんと三田和磨さんが手を差し伸べてくれ、週2日ずつ雇ってくれることになったんです。なので、アシスタント期間の週4日は二人の下で働き、残りの2日はカラーなど施術できるようになったメニューで自分でお客さまを呼ぶ、という働き方をしていました。
サロンの固定家賃も払わなければならないので働きながらセミナーに学びに行き、二人からも技術を教えていただいてインプットとアウトプットを繰り返して。そこのサロンにはブリーチが上手なフリーランスの方もいたので、その方にも教えていただいたりもしましたね。周りはマンツーマンで月300万以上売り上げる方ばかりで、今となってはすごく贅沢な環境で学ばせてもらったなと思っています。
いろんな技術を習得していく中でハイトーンが好きだと感じ、ハイトーン特化で発信していくことを決めました。銀座というエリアの客層は、原宿や渋谷のサロンに行きづらさを感じている方が一定数いらっしゃるのかなと想定して、少しくすませた艶のあるハイトーンカラーをSNSで発信することに。その読みが当たり、少しずつではありますがお客さまが来てくださるようになりました。3年目に入った頃には目標としていた一定の売上を3カ月間達成でき、シダさんと三田さんのお墨付きでスタイリストデビューしました。それが、2023年1月のことです。
今もフリーランスとして働いていますが、NOTに拠点を移したのは長門さんに誘っていただいたことがきっかけです。オープニングスタッフを探していたそうで、シダさんの繋がりで知り合った私に声をかけてくださったんですよ。