「コンサバな中にもモードな雰囲気を」 QUARRY・渡辺琢磨さんが考える“文化が生み出すヘアスタイル”とは?

お客さまの理想像へ近づくための手助け役を目指しています

 

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-QUARRYという店名に、どのような思いが込められているのですか?

 

僕、「The Beatles」が好きなんですよ。その「The Beatles」が「The Quarry Men」というバンド名で活動していたのをご存知ですか?〝QUARRY〟がどういう意味なんだろうって不思議に思って調べたとき、「採石場」という意味だと分かったんです。「メンバーたちは『石=ロック(ROCK)』という意味をバンド名に込めたんだ」って分かって、自分もロックが好きだし、言葉がいいなと感じていたんです。

 

そんなふうに思索していたとき、友人のアートディレクターが、石を題材にした展示を行っていたんですよ。そこで、なぜ石を展示するのか尋ねてみると、「石はこれ以上作り出せないし、生み出せない。隕石が落ちてこない限りは増えないものだから」って教えてくれて。それを聞いてピンときたんです。お店も石と同様に、唯一無二な存在になれたらなと思いを込めて〝QUARRY〟にしようって。

 

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-お店の名前に文化の影響が色濃く反映されているんですね。「QUARRY」のサイトに表示されている数多くの著名人やアーティストの写真も気になっていたのですが、あれはどういった意図があって掲載されているんですか?

 

結論から伝えると、お客さまの希望する最終的な仕上がりをお互いに共有しやすくするためです。僕自身が「自分はデザイナーではない」という考えがあり、あくまでお客さまの理想像へ近づけるために最善を尽くすだけの手助け役だと思っているのです。

 

そのため、どんなファッションや雰囲気、カルチャーが好きかというのを知った上で、スタイルのカウンセリングをします。そこで必要になるのが、各時代に出てくる著名人やアーティストとなるわけです。時代や文化のイメージが共有できれば、相手の求める世界観ともある程度ずれが少なくできるため、「お客さま、ヘアスタイルのイメージの参考にしてくださいね」と、そんな想いを込めて、サイトが築かれています。

 

-イメージを共有するためのツールなんですね。もしお客さまから「おまかせで」という依頼がきたときはどうするんですか?

 

初めて来店されたお客さまから「おまかせで」と言われた場合に関しては、絶対に切らないです。基本は、お客さまの意志に沿ってヘアスタイルを作っています。もちろん、2〜3回通っていただいているお客さまは、ある程度どのようなスタイルが好きかを把握できている状態なので、そのときの「おまかせで」は対応しています。何も情報がない状態では何もできないので、僕はお客さまの持っている何かしらのイメージを共有してもらうよう心掛けています。

 

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サイトには著名人やアーティストの写真が並ぶ

 

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