【奈良裕也×高木琢也×内田聡一郎】仕事観・若手論・出会いまで。トップ美容師3人が“全部語った”一夜限りの本音トーク-soucutsの庭Vol.1-(後編)
新人が馴れ馴れしい。どうする?

内田:では次。「新人の子が馴れ馴れしく接してきたら、どう対応してますか?」。ズバッとお願いします。高木くんとか、どんな感じなの?
高木:全然いいですよ。
内田:全然いい。どんな感じ? 普通に話すの? 1年目、2年目とか。
高木:でも、話しかけられることはないですね。だから、なるべくユルくしゃべるようにはしてます。
内田:やっぱ緊張感はあるわけだ、向こうは。
高木:そうっすね、みんな「社長!」って感じになっちゃうんで。
内田:馴れ馴れしくくるってことが、まずない。
高木:まずないっすね。
奈良:ないよね。

高木:でも、PICKY(※PICKY THE SHOP/BAR:奈良さんが手がけるショップ兼バー)で見てると、スタッフをどうにか混ぜようとするじゃないですか、奈良さんって。その優しい感じが俺は素敵だなと思って。僕は、飲みに行ったりとかできないんで、営業中になるべくその子を混ぜながら、接客してるって感じですかね。
内田:奈良くん、どんな感じなの?いまだに1、2年目と話すの?サロンとかで。
奈良:全然話すよ。全然ふざけてる。変な動画撮って、ストーリー上げたりとか。
内田:馴れ馴れしくはない?
奈良:そこは、ちゃんとみんなしてる。
内田:質問者の人は、馴れ馴れしくされるらしいんすよ。
奈良:いいじゃん、嫌なのかな?
内田:そもそも、舐められるなって話か。舐められる要素ないもんね、二人。
奈良:うーん。舐められても、それはそれでうまく関係性が保てるならいいと思うけど。本人が質問してるってことは、舐められてるのが嫌だってことだもんね。
内田:SHIMAとかオーシャンはいまだに体育会系なんですか?

奈良:うちは、割とそうかも。
高木:割と普通。今は怒るとかもないし、「早く帰りな〜」だし。「みんなでご飯行こう!」って誘っても、「これって残業代って…」って話、よくあるじゃないですか、テレビとかで。僕からすると、言われるくらいだったら別に行かなくて良くない? 好きにやりなって思っちゃう。
内田:営業中、ブチギレることもない?
高木:ないっすね。怒るってことも、もうないかな。ああ、この子はできないんだなって思うくらい。男女問わず、普通に仕上げとかも僕がやるし、パーマも巻く。カットもそんなに時間かかんないんで、1日20、30人切ったとしても、(自分は)そんなにハードではないから。
内田:今となってはゴリゴリじゃないと。昔はそうだったでしょ?
高木:うーん。うちの子たちには、外に出た時に、どれだけガラが悪くてもいいから、とにかく礼儀正しくしなさいとは言ってたかな。
奈良:ああ、うちもそうかも。
高木:偉そうにして、でも腰が低い美容室にしようよと。僕たちは、そんなにビジュがいい訳じゃないから、ただガラの悪い感じで、ヤンキーな対応しちゃうとダサいじゃん。そういうことは常に言ってた。コンテストやショーの時は、イキってきてねとも言ってたけど、とにかく礼儀正しくしろっていうのは、よく伝えてましたね。
内田:そのギャップなんだよね、高木琢也のね。ちゃんと挨拶するっていう。
高木:それはみなさんのおかげです。みなさんにそうやって褒めていただいて、やっぱ、これが正しかったんだっていうのを学んでいたので。みんなのおかげですね。
奈良さんと高木さんが50歳になったとき

内田:どんどんいきますね。「50歳になったら何してたいですか?」
奈良:えー!もうすぐなんだけど(笑)。 高木くんはまだまだ時間あるけど、俺とウッチーはアラフィフになってしまったんで。数年後の話なんで、何も変わってないと思う。
内田:今の延長線って感じですか?
奈良:でも、これでも、どんどん落ち着いていってるんで、自分なりに。もうちょっとゆっくり、色んなことに取り組んでいけたらなと思ってます。
内田:高木さんはどうですか?
高木:好き嫌いをなくそうと思ってます。こういう対談とか、今まで断ってきたモノ、コトを安売りしてみようと。そんな時期だと思うので。あとは、奈良さんも、「年取った」と思ったらダメだよと、酔っ払ったら言ってるんですけど(笑)。年齢の括りってどうでもよくない?ってマインドは、結構ある。
奈良:それでいたほうがね、見た目も若くいれます。年を意識すると、結構全てが変わっていくと思うから。どこかで見た、「見た目が若くいられる人の条件」ってので、俺、全部当てはまってた。自由にいられるのと、常に忙しく毎日過ごすことと、あと性欲が強い(笑)。「全部当てはまってます!」って(笑)
一同:爆笑
奈良:あとは、若い人がいる環境に身を置くこと。でもみんな置けるじゃん。だから、みんな当てはまるんじゃないかな。
高木:ああ〜、あの経営者の会とか嫌だもんな。
内田:そういうのも、たまに行くの?

高木:行かないっす(笑)世の中のみなさんが聞いたことのあるような、大物社長さんとかの経営者の会とかは行きますけど。それ以外は、上場してない社長さんは、全員お断りしてます。一歩間違えたら、俺、反社みたいになっちゃうし、ユーチューバーみたいになっちゃうんで。ちゃんとした社長さんだっていうのを調べてからじゃないと、ご飯は行かないです。
内田:なるほどね。高木くんに質問いいですか? オーシャンもかなり店舗あるけど、ブランドのディレクションは高木くんが、いまだにがっちりやってるの?
高木:七五三掛、陽介、雨宮、出井っていう次のゾーンがいるので、彼らのアイディアをもらいながら、それはなし、これはアリってやってます。基本的なサロンワークにおいての権限は、七五三掛が持ってます。総代表という役職なので。
内田:高木くんはその上で、気になることがあったら言うって感じ?
高木:2週間〜月に1回くらいは、僕も会議に出てるので。会社として、オーシャントーキョーというブランドのディレクションは僕。例えば、バスケとコラボするよーとか、社外とやることは僕が基本的に仕掛ける。けど、基本的に、彼らがやりたいと言うことに、なるべくノーを言わないように、自由にやらせようって思ってます。
内田:七五三掛くんはオープニングからいる?
高木:そうっすね。オープニングから。
内田:どっちかって言うと、(権限は)どんどん下に下げていって、自分は俯瞰してみる立ち位置?
高木:オーシャンをでかくするのは僕で、中身を強くするのは七五三掛って感じですかね。
内田:確かにね。最近見た目もだんだんゴツくなってるもんね、彼ね。
高木:そうっすね。インパクト出してこいよって、言ってるんで。七五三掛本人は、とにかく腰が低くて、気が小さいんで。
内田:俺も会った時そう思ったけど、意外と腰が低いんだよね(笑)。
高木:うちの子は、みんなそう。だからサングラスしてこいって言ってる。ビビっちゃって目が泳いじゃうんで。バレないようにしてって(笑)。