【名古屋発】ドリプラグランプリも輩出する『teto hair』&『tuco』のオーナープレイヤー、渡辺仁史さんが育むクリエイションの土壌と新たな挑戦
撮影会を通して、クリエイションの魅力を伝えたい

―初めてのフォトコンテストは、『ドリームプラス』だったそうですね。
そうです。僕が20代後半のときに第1回が始まり、初めて通過したフォトコンテストでした。ちょっと攻めたサロンスタイルを作れるのが楽しかったですし、その頃からInstagramに作品の投稿も始めました。コンテストって会場に来ている人や、関係者以外の人が作品を見る機会はないと思うのでそれ以外の人にも見てほしいなと。SNSに投稿を始めてから集客にも繋がって、美容師さんも施術に来てくれるようになりました。当時は地元のファッションスナップ雑誌にも出ていたので、ファッションも投稿していたんですけど、自分を知ってもらえる場として楽しみながらSNSを活用してましたね。

―集客も順調で、30歳になった2015年に『teto hair』を出店されました。
最初は3人でスタートして、毎月撮影会をして全員の作品を撮り溜めていきました。スタッフが6人になるまではそれを続けていたんですが、3年後に拡張移転したタイミングで、クリエイションに尖る店というよりは、クリエイションを頑張りたいスタッフを応援できる店にしようと思ったんです。というのも、人数が増えてくるとクリエイションとは違う方向性で頑張りたいスタッフも出てくるからです。撮影会は希望制にして、採用時もいろんな考え方を持っている人材を選ぶようになりました。今年オープンして10年目になりますが、全スタッフがコンテストに取り組んでいる訳ではありません。とはいえ、他のスタッフも会場には足を運んでくれますし、みんなで応援してくれています。

―それはいいですね! 4年前に2店舗目の『tuco』も出店されましたが、スタッフは現在、総勢何名に?
20人になりました。新卒入社のスタッフたちは、学生時代にコンテストでうちのスタッフの姿を見て入社してくれたんです。この現象は、店を出してからずっと続いています。全スタッフが撮影会には気軽に参加できるようにしていますし、クリエイションの入り口のハードルを下げることで、少しずつ挑戦心が芽生えてくれたらいいなと思っています。