憧れの西海岸! カリフォルニア・ロサンゼルスで、美容師ライセンス

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アメリカ第2の都市・ロサンゼルス。西海岸の文化と経済の中心地。また映画やショッピング、テーマパークなど、エンターテイメントの聖地。美容師として特に魅力的なのは、多国籍文化から生まれるロサンゼルスならではのトレンドでしょうか? 常識にとらわれないボーダレスかつエイジレスなファッションやライフスタイルは世界から注目されています。

そんなロサンゼルスで海風に吹かれながら美容師の技術を磨きたい! 今回はロサンゼルスの美容師あれこれと、カリフォルニアのコスメトロジーライセンス(美容師免許)についてご紹介します。

 


 

ロサンゼルス基本データ・ざっくりどんなとこ?

 

【気候】
ロサンゼルスは年中温暖な地中海性気候です。湿気も少なくカラッとしていて、冬は10度以下になることがほとんどないという、すごしやすい気候です。

 

【言語】
多民族都市ですが、公用語は英語ですので英語がわかれば問題ありません。ただし、多民族だけにさまざまな“なまり英語”があるので慣れるまでは聞きづらいことも。

 

【物価】
物価はアメリカの中ではニューヨークに次ぐ高さですが、東京にくらべると若干安く感じます。とくに食事は日本の1.5倍〜2倍の量が出てくることがざらなので、少なめに注文することになります。そのため、さらに安く感じるかもしれませんね。

 

【治安】
ロサンゼルスと聞くと治安が悪い、という印象がありますが、通常の海外旅行程度の危機管理で問題ありません。ただ、危険な地区、路線というものがありますのでそこには近づかないこと。万が一迷って、落書きの多い場所、路上にごみが落ちている地区に出たら、すぐ引き返すようにしましょう。

 

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現地サロンと日本の美容室の違い

 

アメリカで美容師の仕事をするには、現地の美容師ライセンスが必要です。ただ、日本と違うのはこのライセンス取得試験を突破するといきなり “スタイリスト”になること。

アメリカにはアシスタントという制度がほとんどありません。ですから美容学校の授業も実践型。店舗のような教室にお客さまを迎え、安い料金で実際にカットをしたりもします。逆に言うとアシスタント期間がないため、サロンでの教育はありません。スキルアップは自己責任。セミナーに通うなど各自で自分の技術を磨き、単価を上げていきます。

 

さらにお客さまは民族も文化も多種多様。さまざまな髪質や好みに対応できる力量が求められます。だから成功するには経験と学習が不可欠。そういう土地柄ですからスタイリストなら大体問題のない技術を持っている日本と違って、美容師の力量の振れ幅が非常に大きくなります。そのためベテラン美容師は人気が高く、歳を重ねるごとにお客さまからの信頼が高まっていきます。いつまでも美容師として活躍できる。それがロサンゼルスの美容師の特長です。

 

 

日本人美容師の需要

 

日本人美容師は、高い評価を受けています。「真面目」「仕事が丁寧」「基礎技術力が高い」「謙虚」「愛想が良い」など、先人たちが築き上げてくれた恩恵を受けているのです。それに加え、日本で培ってきた基礎技術や接客サービス、ホスピタリティ精神により、日本人の美容師需要は高いと言えます。

その反面、難点とされているのが、あまり国際的でなく社交性が控えめで外国語を話せる人が少ないというところ。「住めば英語は話せるようになる」は大きな間違い。しっかり意識をもって勉強して言語・文化に精通し、加えて技術・接客がしっかりしているという最強の日本人美容師を目指したいですね。

 

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コスメトロジーライセンスとビザ

 

“コスメトロジーライセンス”。これは日本で言う美容師免許。

このライセンスは州ごとの発行になるため、ロサンゼルスで美容師をするには、カリフォルニア州のライセンスを取得する必要があります。カリフォルニア州のライセンスは、ニューヨーク州、ネバダ州、グアムでの書き換えが可能なので人気です。

 

取得するには、美容学校での1600時間の就学(全日制の美容学校卒程度)と美容師経験4年以上が条件です。(但し、外国人がアメリカで美容学校に通わずにライセンスを取得する場合)また、前提条件となる資格を取得するため、書類の用意、申請なども必要です。

試験は、筆記と実技。基本的に英語での受験となるため、既存の知識も英語で覚えなおす必要があり、美容師経験があっても試験用の勉強は必須です。実技試験はモデルを使っての試験。ヘアカット・パーマ・カラーなど各項目をこなします。

 

就労ビザの取得は非常に難しく、基本的にはビザサポートのある企業にスポンサーになってもらうことになります。ライセンス取得のために渡米する場合でも、美容師であると取得しづらいこともあり、当初は語学学習のためとしてのビザ申請をすることが多くなります。

 

 

コスメトロジーライセンスの取得は事前条件などややこしいことも多いため、まずはエージェントや現地の美容師に相談するのが安心です。実際にカリフォルニアで働く美容師さんは「世界は広いけれど、遠くにいるとは感じなくなった」といいます。カリフォルニアで、自由な感性を解放する美容師への第1歩を、ぜひ踏み出してみてください!

 

(取材・文/QJナビ編集部)

 

  取材協力

美容師海外エージェント

セイファート海外サポート

www.seyfert-cd.jp/abroad/

セイファート海外サポートでは、カリフォルニア州のライセンス取得をサポートしています。現地語学学校・美容学校の手配、カリフォルニア直営サロンでのサポート、ビザの取得、住まい探し、語学の準備、お仕事先決定のサポート、空港到着の送迎、各種書類申請、銀行口座開設、携帯電話購入など多岐に渡ったフォローが可能です。

 

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