若さが加速する時代に、何を更新し続けるのか。内田聡一郎が振り返る2025年と、美容業界を“声”で横断するPodcast始動。

2025年、美容業界は大きく空気が変わった一年でした。若い世代の美容師さんたちのかつてない活躍をはじめ、更新され続ける価値観やスピードの中で、第一線に立ち続ける美容師に求められる姿も、少しずつ変わってきています。そんな中、業界内外のさまざまな人と対話を重ねながら、美容業界全体を横断的につなぐ活躍を続けるLECO代表の内田聡一郎さんは、2025年という年をどう見たのでしょうか。
プレイヤーとして、経営者として、そして気づけば“ベテラン側”の立場として。内田さんは2025年をどう駆け抜け、いま何を感じているのか。その先にある、2026年の展望も伺いました。
2025年、美容業界は若い世代へと完全に主役が入れ替わった年だった

―まずは2025年の振り返りからお伺いできればと思います。内田さんにとって、どんな一年でしたか?
2025年って、気がついたらコロナ禍から5年にもなるんですよね。そう考えると、この5年間で本当に美容業界は変わったな、という感覚があります。その変化を決定づけたのが、まさに2025年だったなと思っています。
わかりやすいところで言うと、雑誌を彩る人、美容イベントの主力メンバー、そしてリクエストQJ好きな美容師ランキングを始めとするランキングに名前が挙がる人たちも、だいぶ若い世代が前に出てきました。コロナ禍前までは、大御所が長く第一線に居続ける構造がありましたけど、それが新陳代謝していくタイミングに、ようやく入ったんだと思います。

―その変化を、内田さんはどう受け止めましたか?
受け入れつつもあらがいましたね。経営者として、教育者としての側面はもっと加速していこうと思った一方で、プレイヤーとしてもまだまだ結果を出したい。美容業界に対する権威性みたいなものも、ちゃんと持ち続けていたいな、という思いが強くありました。
年齢を重ねると、トレンドとのシンクロ率はどうしても下がっていく。でも、その中で「いかに年齢を感じさせないクリエイティブをしていくか」は、ここ最近のテーマで、いま、僕はアラフィフですが「内田って、意外とそんなに年いってるんだ」と周りに思わせられるかどうか。そこはかなり意識しましたね。
でも、自分で言うのも変ですけど、だんだん“ベテラン側”のポジションになってきたな、と。本当は、ずっと中堅のぶっこみ役ぐらいでいたいのに(笑)。でも業界内外の仕事先の人も、周りの美容師さんも、気づいたら年下が多くなってきました。

―2025年はどんなことに注力した1年でしたか?
意識的に仕事の幅をすごく広げましたね。その中でも、若い世代とも積極的に関わりを持ったことは大きかった。そして、美容師向けの配信番組では司会もやらせてもらいましたが、確実に喋ることと場を回すことがうまくなった自信があります(笑)! 今後は美容のイベントでのそういった仕事を増やしてもいいかな、と。
2025年は、正直、めちゃくちゃ楽しかったですね。技術やクリエイションでもいろいろ挑戦しましたし、JHAにも自ら応募して、ファイナリストにもなれた。
DJの仕事も去年の倍以上やりましたし、これは余談ですけど、3カ月ダイエットして9kg痩せたんですよ(笑)。なのでフィジカルも含めて、全部アグレッシブにやった一年でしたね。
>若い世代と向き合い、間に立つ立場になって見えたのは「利他性」と「再現性」