若さが加速する時代に、何を更新し続けるのか。内田聡一郎が振り返る2025年と、美容業界を“声”で横断するPodcast始動。

若い世代と向き合い、間に立つ立場になって見えたのは「利他性」と「再現性」

 

 

―下の世代と積極的に関わったということでしたが、それにはどんな意味があるのでしょうか?

 

単純に、自分の目線を彼らと合わせられると思ったから関わってみたかった。そして、若い人たちが何を思っているのか、何を本質だと感じているのかをちゃんと知りたかったんですよね。

ベテランがやりがちなのは、「俺の若い頃は……」という語り口ですが、あれってもっともやっちゃいけないと思っていて(笑)。どっちかというと、僕の方から若い人たちをリサーチしに行く感覚です。「どういうところに問題を感じているの?」「何がイケてて正義だと思ってるの?」って。

 

 

―なるほど。若い世代と話していて、印象的だったことはありますか?

 

一番は、利他的な視点をすでに持っていることですね。20代なのに、「みんなでよくなろう」とか、「人がよくなったほうが、自分もよくなる」という前提で考えている。僕らの世代って、20代の頃はもっと自分のことしか考えてなかったし、美容業界は特に、人を排除してでものし上がりたいという考え方が当たり前でしたから。

技術に関する考え方もまったく違っていて、再現性をすごく求めるんですよね。「自分はできるけど、他の人はできない」は正義ではないんですよ。みんなができた上での個性、という考え方です。

僕らの世代は、誰にも真似されないオンリーワンこそが個性だ、という感覚でやってきた。でも今の若い子たちは、技術だけではなく、個性にも再現性を求めている。それが本当の意味での個性なのかという議論もありますけど、彼らにとってはそれが自然なんですよね。

 

―その価値観をどう受け止めていますか?

 

ネガティブに捉えるつもりはないですね。いつの時代も、若者は新しい価値を作る。数年経てば、その価値観が時代の中心になる。だからこそ、大御所も、同世代も、若い世代も、それぞれの視点をちゃんと理解した上で、つながっていく必要があるんじゃないかな、と。

 

 

―若い世代といえば、2024年8月にオープンした新ブランド「ØØn(オーン)」も、20代の若手スタイリストを2トップに抜擢していますよね。

 

そうですね。「ØØn」は「LECO」とは完全に切り離した新ブランドです。キックオフにはもちろん僕も少しは関わりましたが、今は運営にはほとんど関与していません。

20代に任せるのはチャレンジングでもあるし、一番可能性があるとも思っています。僕が想像できない動きをするだろうな、という期待もありましたし、自分の手を完全に離れたところで、どう動いていくのかが見てみたかった。まだオープンしてから5カ月ですが、若い世代を中心にした、これまでとは違うブランドを作れたという意味では一つの躍進ですし、会社としてそれができるようになるまでに成長した、ということでもありますね。

 

>2026年はPodcastのパーソナリティーに! 声で残し、声でつなぐ

 

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