“おっさんを美女にする魔術師”女装サロン『studio RAAR』岡本めぐみが描く、“変身”の可能性

肌・骨格・個性を見極める、“変身”の技術とプロデュースの現場

 

 

女装メイクの一番の魅力は、“変身”できることだと思います。女性へのメイクは、元々の魅力を引き出していくブラッシュアップの感覚ですが、男性をメイクするのはまったく別の存在へと変えていく作業。皆さんが鏡を見て「これが自分?」と驚いてくださるのを見ると、こちらも本当に嬉しくなります。

 

男性にメイクを施すときにいちばん難しいのが、肌のコンディションによってメイクのクオリティが左右されることです。スキンケアの習慣がある女性とは違い、男性の場合は肌にゴワつきがあるとファンデーションがうまくのらず、満足のいく仕上がりにならないんですよ。逆に、肌のコンディションがよくてファンデーションさえフィットしたら、あとは自由に絵を描くようにどんなメイクでも施すことができます。

 

 

女装メイクにもいろいろと種類があり、派手なメイクで変身したいという方もいますし、“埋没系”という街に自然に溶け込める女装メイクを望まれる方もいらっしゃいます。埋没系であっても、変身に重きを置いているので、ナチュラルに見えるけれど肌の質感や顔のパーツの位置などは元のお顔とはしっかり変わるように意識していますね。

今、7名のスタッフが在籍しているのですが、スタッフによっても得意なメイクのジャンルが異なるので、それも面白いんですよ。例えば、“地雷系”や“童顔系”など、得意なメイクが異なるスタッフがメイクをすると、同じ人でもまったく違う仕上がりになります。

 

 
 
 
 
 
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の変身Before After可憐な妖精に大変身!

 

スタンダードなメニューは、1時間でお着替え、メイク、ウィッグセットまでをやる変身コースなのですが、お客さまの要望やいろいろなつながりでどんどんメニューは増えています。例えば、緊縛師の方を招いて撮影をする「緊縛撮影コース」や、着付けのできる方を招いて和服の女装コースも。

加えて、月替りでキャンペーンもやっているんですよ。先月は“ギャル”、今月は“ケモミミ”、来月は“ドール”など、さまざまなテーマがあるんです。これは、自分から「ドールになりたい」と言い出せないシャイなお客さまでも、「キャンペーンなら」と楽しんでいただける配慮でもあるんです。

人気のコースには、「プロデュースコース」というのもあって。スタッフに全部お任せいただいて、メイクも衣装も含めてトータルで変身を提案します。

 

女の子部屋、カジュアルなネオン部屋などさまざまな種類のスタジオを併設 写真は取材した4月にぴったりの桜満開ルーム

 

メイクのあとは、併設のスタジオで撮影もできます。SNSで発信している写真も、すべてスタッフ撮影。写真のプロではないからこそ、「この角度が可愛い」「このポーズが盛れる」といった発見を毎日のように重ねて、独自の“盛れる法則”を編み出しています。

撮影はせずにそのままお出かけする方もいらっしゃいます。新宿には最近女装男子のコンセプトバーも増えていますからね。

 

衣装や靴に加えアクセサリーも充実

 

>肯定からはじまるサロンづくり──お客さまのもうひとつの人生に寄り添うために

 

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