これが2026年版・注目サロンの『店販事情』最新レポート VIEW/NOUe/LOND/GRAFF/KATEMIRROR/SHEAに聞いた売れ筋TOP3・接客・提案ポイント
#6 【SHEA】表参道

洗練されたトレンド感と高い再現性を両立したヘアデザインで支持を集め、日常でも無理なく扱える“今っぽさ”のあるスタイル提案が強み。カットに加え、カラーやパーマまで幅広い技術を提供しているため、店販商品のラインナップが充実しているのもSHEAの特徴。感性と理論のバランスを大切にし、長く信頼して任せられるサロンとして多くのリピーターを獲得しています。

正内瀬南 / 副店長 top stylist @shea__sena
売れ筋ランキング TOP3

第1位 SHEA + (シアプラス)マルチオイル #2 100ml (4,400円) (写真中)
ベタっとしない質感でどんな髪質でも対応でき、肌にも使えるサロンオリジナル商品。香りのよさも定評のある万能オイルです。
第2位 アリミノ COREMEエラプシーク シャンプーMS 250ml (4,180円) (写真右)
髪の芯から潤い、しなやかにまとまるシャンプー。油分が程よく、水分による潤いをもたらしてくれるので、髪の毛も柔らかい質感のまま、まとまります。
第3位 リトル・サイエンティスト ReKERA EMULSION 200ml ヘアトリートメント (4,620円) (写真左)
インバストリートメントとしても使えるアウトバスミルク。洗い流すことも想定されてるので、アウトバスとして使うと少量で凄くまとまります。
個人的におすすめする店販商品は?

ミルボン Aujua MC モイスチュアローション
頭皮ケアアイテムの中でも手に取りやすい価格帯のため、20〜30代の方にも抵抗なく取り入れている様子。日常のスキンケアと同じ感覚で、頭皮ケアを習慣化している方が多い印象です。
店販提案で意識していることは?
SHEAのサロンコンセプトは「優しさとヘアデザイン」です。お客さまにとって本当に優しいヘアデザインをつくるためには、技術だけでなく、その先に必要なケアや提案まで含めて伝えることが美容師の責任だと考えています。
店販も、カットやカラーのカウンセリングと同じ位置づけです。たとえば「ダメージ部分を切ってほしい」と言われた場合には、ダメージを進行させないためのヘアケアまで含めて提案すべきですし、「色落ちが気になって来店した」という方には、色持ちを高めるケア方法まで伝える必要があります。
単に「これ、いいですよ」とおすすめするのではなく、「カラーを毎月重ねるより、2カ月に1回にできたほうが髪への負担は少なくなりますよね」といったように、今後の髪の状態を一緒に考える形で提案することを大切にしています。お客さま自身が“自分にとってのメリット”を理解できることが重要だと感じています。
アシスタントも、いきなり商品を紹介するのではなく、「冬は肌の乾燥、気になりませんか?」といった共感から会話をスタートし、自然に髪や頭皮の悩みへとつなげています。サロン全体で、自信を持っておすすめできるアイテムを厳選し、さまざまな悩みに対応できるラインナップを整えています。

今後の店販トレンド予想
今後は、ラフな質感のパーマスタイルが増えていく中で、まとまりすぎないオイルや軽さのあるスプレーなどの需要が高まってくると感じています。
若手スタッフへの店販教育においては、結果だけでなくプロセスや姿勢を重視する考え方がより大切になっていくと思います。たとえクロージングまで至らなくても、ヘアケアについてお客さまと会話し、チームとして「本当に良いもの」を共有していく。その積み重ねが、サロン全体の提案力につながっていくと考えています。
【まとめ】
今回の「注目サロンの店販事情」取材を通して浮かび上がったのは、店販がもはや“売上をつくるための施策”ではなく、サロンの思想やスタンスそのものを映し出す存在になっているという事実。VIEW、NOUe、Lond、GRAFF、KATEMIRROR、SHEA──いずれのサロンも共通していたのは、「売るために説明する」のではなく、「その人の生活や未来に本当に必要かどうか」を起点に提案していること。商品知識や成分解説よりも、使い続けた先にどんな変化が起きるのか、どんな毎日になるのかを丁寧に対話する姿が見られました。
また店販提案をスタッフ個人だけで行うのではなく、体感を共有し合い、チームで提案力を高めている姿勢も見られました。スタイリストとアシスタントの役割分担や、施術の流れの中で自然に伝える工夫など、「押し売りにならない仕組み」によって、サロンが“髪を切る場所”から“美のパートナー”へと進化していることが伝わってきます。
さらに、ヘアケアにとどまらず、スキンケア、フレグランス、インナーケアまでラインナップが広がり、情報が溢れる今だからこそ、「どんな想いでおすすめしているか」を軸にしていることも再認識。店販は、技術と同じく美容師の表現であり、お客さまとの信頼関係を深めるための重要なコミュニケーションツール。これからの店販のあり方を示す確かなヒントとして皆様のサロンでもぜひお役立てください。
(編:リクエストQJ)