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限界を超えていく瞬間——ワインディングが導いた確かな変化

 

――上達の実感や、ワインディングが与えた影響は?

 

星島いろんな巻き方を真似しながら、積み重ねるごとに成長が作品に現れてきました。1年生の時はタイムばかり気にして早巻きに徹するあまり、きれい巻きが全然できていなかったんです。でもwpcの参加を決めてから、 “技術そのもの”と向き合うようになりました。

 

中島僕も1年生の時、wpcで3位になりました。インスタにも投稿してみたところ、いいねがたくさんついて。それから「もっとワインディングについて発信していこう」と思うようになりました。初めのうちは学校の後輩に向けて、上巻き動画を投稿したんですが、予想以上に反響があり、嬉しかったです。

 

菅野僕はとにかく練習量で勝負しました。wpcにエントリーする前は、毎日最低でも5頭は巻くことを日課にしていました。登校したら朝練として1頭、授業中にも巻いて、放課後に2頭、帰ってから2頭。同じウィッグを欠かさず持ち歩き、常に練習していました(笑)。

 

 

WD+での結果は就職活動にも役立ちましたか?

 

 

中島めちゃくちゃ役に立ちました。新卒で入社したサロンの面接では、まずワインディングのテスト後に、面接という流れでした。ワインディングの練習量が桁違いだったので、自信を持って取り組めましたし、面接の時にも実際に「今までで一番うまかった」と絶賛されました。履歴書に受賞歴を書けたのも自信につながりました。

 

星島僕が志望したSCREENでは3次試験まであるんです。地道な努力の成果をアピールしたくて、ワインディングのウィッグを持って面接に挑みました。またwpcでは2部門W受賞だったので、計8万円分のBGポイントを副賞としていただけたことも嬉しかったです。入社試験の時、クリエイティブワークの作品提出をする必要があったので、ウィッグ、カラー剤などの物品購入にBGポイントを使わせていただき、本当に助けられましたね。それにビューティガレージのオンラインショップで注文すると、翌日には届くんですよね。おかげで課題提出も余裕を持って取り組めました。

 

菅野渋谷のメンズサロンsynに内定をいただきました。憧れていたサロンにご縁をいただけたのも、wpc優勝という一番胸を張れる自己アピールができたことが大きかったです。もしフォトコンにエントリーするとなると、モデルや衣装などたくさんの準備はもちろん、一緒に撮影に取り組む仲間も必要になってきます。その点、ワインディングのコンテストは、自分と道具があれば参加OK。環境関係なく、挑戦できるコンテストなんですよね。それに “学生時代、本気でやってきた”という自負は、今後の強みになると思います。

 

 

 

ワインディングをやり続けたことで、美容技術にも活きた部分は?

 

中島カラーのゼロテク、カットの角度理解、頭の丸みの読み取り。全部ワインディングで養われました。サロン入社後、カラーの技術試験も最速で突破できたのは、ワインディング経験のおかげだったかもしれません。

 

星島僕の学校では、2年次の10月頃から国家試験に向けたカット練習が本格的に始まります。でもその頃の僕は、いくつかのコンテストに出場する予定があり、ひとりだけ別室でコンテスト用のトレーニングに没頭していました。
その分、クラスメイトよりカットのスタートは遅れたんですが、ワインディングで磨いた“正確さ”が土台にあったおかげで、たった1日でしっかり形になるまで上達できたんです。先生からも「ワインディングをやってきた子はやっぱり違うね」と言ってもらえて、自信につながりました。

 

 

 

>“巻き続けた時間”が財産!WD+で成長した3人の技術観

 

 

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