【速報!ワインディングコンテスト結果発表】日本全国の美容学校生が参加する技術コンテスト。主催:WD+(ワインディングプラス) 協賛:ビューティガレージ<PR>
優秀作品で審査は大混戦?コンテスト運営の裏側
今回のコンテストの総評を、堀翔太さんにお伺いしました。

――WD+では3回目のコンテストになりました。前回と比べて変化はありましたか?
圧倒的に関西からのエントリーが多かったですね。僕は関西出身で、出身校は大阪の高津理容美容専門学校でした。だから関西からのエントリーは個人的に嬉しいです。特にエントリー数で群を抜いていたのは、アミューズ美容専門学校(京都)のみなさん。オンラインで繋がって、全国からコンテストに参加してくれたことが僕たちにとってもやりがいにつながりました。
また回を重ねるごとに、作品のレベルも上がってきているので、審査する側も真剣でしたね。ヘアデザインを作っていくのとは違って、ワインディングに関しては100点満点がとれる種目なので、みんなが満点を目指して技術を磨いています。国家試験課題とは遥か上のレベルで競い合っているんです。そんな完璧主義な参加者ばかりだということは、応募作品を見ただけで一目瞭然です。あまりのレベルの高さのため、上位のランキングは、僅差で勝敗が分かれる結果になりました。
――現役美容師でもある堀さんが、このようなワインディングコンテストを主宰する背景には、どんな目的があるのでしょうか?
WD+(ワインディングプラス)のメンバーとして企画・運営に携わっているのは、それぞれ都内の別々のサロンに所属している若手美容師です。僕らは美容学校生時代にワインディングに励んでいて、その時の経験が美容師になった時にすごく生かされていることを実感したんですよね。
美容業界的にいえば、ワインディングをやっている学生さんは減りつつあります。でも一方で、ワインディングをどんどん追究してマニアックになっていく人が増えています。一見、現実的なサロンワークとはあまり接点がないように思えるワインディングですが、ワインディングを繰り返し練習していくうちに、技術向上に真摯に取り組む姿勢が身に付きます。またスライスを取ったり、ブロッキングしたり、コーミングしたりという動作を通じてサロンワークに必要な所作も身に付きます。ワインディングを通じて身についた感覚は、いざ就職して現場に出た時、確実に生かされるんですよね。
たとえウィッグであっても、日々頭を触り続けることがカット理論の理解にも通じるし、技術を上達させるための土台にもなる。美容師の基本がワインディングには詰め込まれているので、その後のカット練習、カラー練習においても、イメージをそのまま再現できるようになります。
――このようなコンテストで結果を出すためには、何が必要でしょうか?
練習は裏切らない、と思っています。ひたすら練習を重ねて、技術を身につけること。ある程度の技術がマスターできたら、作品として見栄えよく演出する方法も考えましょう。ちょっとした配慮なのですが、ウィッグのケアや、ウィッグの処理のようなところも大事。汚れたウィッグでは、綺麗巻きをしても美しさを感じませんし、全ての毛を巻き納めた時のツヤ感もポイントです。
またこのような写真でエントリーするコンテストの場合は、撮影スキルも必要です。並行にカメラをセットし、上下左右の余白も考えながら撮れているか。背景に障害物が映り込んでいないか。影ができていないか。手持ちのスマホで撮影している人がほとんどですが、ベストショットが撮れる場所を探して、より質の高い作品に見せる工夫も大事だと思います。
――今後のWD+としての活動は?
4月16日(水)さいたまスーパーアリーナで開催されるQJ FESに参加させていただく予定です。学生さんと直接コミュニケーションコミュにケーションできるまたとない機会なので、今から張り切っています。
機会があれば、美容学校でのセミナーにも挑戦してみたいです。僕の座右の銘は、“情熱が必ず誰かの世界を救うきっかけになる”ということ。ワインディングを通じて、美容師として成長していくという、熱い気持ちを伝えていきたいです。
(文/リクエストQJ編集部)