早く死にたいと思っていた16歳が、 「人のために生きたい」と思えるようになるまで Eye Universe代表 森越道大さんのコトダマ

「あなたがいたおかげで」

 

 

父は地元で有名な弁護士でしたが、どんな仕事をしてきたのか、どんな弁護士だったのかも、僕はほとんど知りませんでした。長い間、絶縁状態だったこともあり、父の死を聞いたときも、どこか現実味がなかったんです。

 

ところが、葬儀の日、その感覚は一変しました。会場には約500人もの弁護士が集まり、父が関わってきた社会貢献活動の資料や新聞・雑誌の記事が並んでいました。何人もの人が弔辞として手紙を読み上げ、何度も繰り返された言葉があります。

 

「あなたがいたおかげで、今の自分があります」

「あなたがいたおかげで、救われました」

 

 

強烈な衝撃を受けました。こんなにも多くの人から「あなたがいたおかげで」と言われる人生を生きることができるのかと。店舗数や売上よりも、「誰かの人生にどんな意味を残せたか」のほうが、圧倒的に価値があるのではないか。父の葬儀を経て、僕は思いました。自分のためだけに生きるのは、もうやめよう。「あなたがいたおかげで」と言われる生き方の尊さを、父は死をもって教えてくれたのだと思っています。

 

プロフィール
森越 道大(もりこし・みちひろ)
美容師/(株)Eye Universe代表、一般社団法人デジタルサロン協会発起人社員、(株)SENJYU会長。北海道出身。17歳で美容業界に入り、2店舗を経てGARDENに入社。26歳でスタイリストデビューし、初月売上350万円を記録。MORIKOSHIプロフェショナルチームを立ち上げ、月間売上1100万円を達成。2020年にSENJYUを設立し全国展開を開始。2023年には(株)Eye Universe設立し、AIを活用したサービス『iProducer』をリリースし、現在提供中。美容業界の進化に取り組んでいる。
Instagram:@morikoshi.michihiro

 

(文/外山武史  撮影/菊池麻美)

 

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