「美容師は自分たちこそが最高のモデル」——365日、美のアンテナを張り巡らす -Laf from GARDEN 津田 恵の習慣 前編-

誰よりもアシスタントの髪を切っている

 

 

ファッションもそうですが、やはり美容師はヘアスタイルが大切。美容師って、自分たちが一番のモデルになれる仕事だし、少し攻めたスタイルもできます。ハイトーンのデザインカラーもできるし、ショートカットでもしっかり切り込んだデザインができる。うちのサロンではよくお客さまがスタッフを捕まえて、こういう感じの色にしたいとかスタイルにしたいというオーダーが結構あるんです。

そういう意味では、スタッフの髪型は、トレンドを試す最高のキャンバスだと思います。

 

もしかすると私は、誰よりもスタッフの髪を切ってるかもしれないです。後輩たちと「今どんな気分?」とコラボしながらスタイルを変えるのがすごく楽しい。ヘアをチェンジしたことで表情や姿勢が変わる後輩を見るのも嬉しいんです。

 

 

スタッフの髪だと、毎日経過観察ができるのも面白いポイント。お客さんの髪は一度仕上げたら次に来るまで見られないけど、スタッフなら毎日顔を合わせるので、「今日はちょっと寝ぐせついてるな」「スタイリング手抜いてるな」とか、すぐに気づけるんです。逆に、「この切り方、もうちょっとこうした方がいいな」って反省したり、「次はここをこうしよう」って考えたりできるのが勉強になります。

 

カラーもそうで、「1カ月経つと、このくらい色落ちするんだな」って、日々の変化を観察できるのはすごく参考になりますね。アシスタントとも「1カ月でこんな感じになるね」みたいな話をよくします。サロンワークをブラッシュアップする意味でもいい機会だなと思います。

 

 

職場に若いスタッフがいることが、本当にありがたいなと思っています。今は、自分の年齢の倍くらい離れた子たちとも働いているので、ちょっと怖いなとも思うんですけど(笑)。でも、彼らがいるおかげで、自分も若くいられるというか、新しい感覚を学べる部分もあるんですよね。

 

特にSNSは、若手のほうが圧倒的に詳しいので、逆に教えてもらったりすることもあります。「今こういうのが流行ってるんですよ」って言われると、「えっ、そうなんだ!」って驚くことも多いです。自分にない感性を柔軟に受け入れられる自分でいたいですね。

 

プロフィール
Laf from GARDEN
アートディレクター
津田恵(つだめぐみ)

兵庫県出身。大阪ベルェベル美容専門学校美容科通信課程卒業。関西で2店舗を経験後、24歳でGARDEN(東京・原宿)に転職。トレンドを取り入れつつ、その人にフィットする似合わせスタイルを得意とし、幅広い世代のお客さまから支持を得ている。数多くのファッション誌やヘア撮影、ヘアショーなど、外部活動にも力を入れている。
Instagram:@megutsuda

 

(文/外山武史  撮影/菊池麻美)

 

 

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