朝サウナ&ジムで「ととのう」39歳美容師の“ゆるストイック習慣” -CASI 並木一樹の習慣 前編-
朝の習慣は、技術よりも“感情”を整える準備

ジムもまた、自分を整えるために欠かせない習慣です。朝7時くらいから1時間半ほどトレーニングしています。胸・背中・脚など部位ごとにメニューを組み立てていますが、目的は“ムキムキになる”ことではありません。あくまで、心と体を健やかに保つこと。
39歳になり、「理想の39歳像」が自分の中にはっきりとあって、それに少しでも近づきたいという想いで続けています。お客さまから見ても「年齢を重ねても魅力的だな」と思ってもらえるような存在でいたい。ジムはそんな未来への自己投資でもあります。ここでも大切なのは「継続すること」。追い込みすぎて燃え尽きるよりも、休みながらでも長く続ける。その“ゆるくても戻れる場所”として、ジムは僕の生活に溶け込んでいます。

こうして朝を丁寧に過ごすことで、自分自身の“状態”をフラットに保てるようになってきました。大げさに言えば、毎朝が「心のメンテナンス」。だから、たとえば仕事でトラブルがあっても、少し立ち止まって、自分の心の揺れを俯瞰して見ることができるよう。自分を整えることは「施術の準備」ではなく、「人と関わる準備」なんだと思っています。

- プロフィール
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並木一樹(なみきかずき)/『CASI』代表
1986年生まれ、東京都出身。日本美容専門学校在学中から、ストリートスナップ企画や読者モデルとしても活躍。卒業後は都内有名店に入社し、店長などの要職を経て7年後に独立。2021年2月、中目黒に『CASI』をオープン。2018年に本格的にスタートしたYouTubeチャンネル「NAMIKAZU」ではおしゃれな私生活を発信し、現在登録者数6.9万人超え。
Instagram:@casi_namiki
YouTube:@NAMIKAZU
(文/外山武史 撮影/松林真幸 MIKAN inc.)