「言葉ひとつで、人は心を開く」読書×MBTI×SNSが結んだ“伝える力”の方程式。すべてを“次のヒント”に変えていく。 -iki TENDOさんの習慣 後編-
サロンワーク、スタッフ育成、経営判断――三方向からのプレッシャーをiki代表TENDOさんはどう調律するのか。前編では90℃サウナと朝イチ水風呂で自律神経を「ととのえる」フィジカル面のルーティンを紹介しましたが、後編の今回は〈言葉と情報〉にフォーカス。読書で語彙を仕入れ、MBTIで相手のタイプを読み解き、SNSで瞬時にアウトプットへ昇華する独自メソッドを深掘りします。まだ前編を読んでいない方は、ぜひ併せてチェックしてからお読みください!
語彙を鍛える“読書筋トレ”のすすめ
読書を習慣にし始めたのは、独立して会社経営もするようになった頃からです。学校の勉強は得意じゃなかったけど、本を読むのは好きでした。
特に小説を読むと「こういう言い回し、いいな」と思える表現に出会うことあるんですよね。言葉選びは、いわば“無料でできるお洒落”のようなもの。比喩が巧みだったり、回りくどくなく核心を突いたり。そうしたワードセンスを備えた人は、それだけで魅力あると思いません?
たとえば「挑戦しなかった後悔は、挑戦して失敗した後悔よりも深い」みたいな言葉。月並みと思われがちなフレーズですよね。でもこの言葉を使うシュチュエーションて一歩踏み出せない人の背中を押してあげたい時。じゃあ挑戦を躊躇する心理ってなんだろうと考えると、“わからなくて怖いから”という要素が大きいと思うんですよ。だから挑戦を促したいなら、これを「最高の楽しいは、必ず“分からない”を含むのだ」と言い換えてみる。同じように背中を押してあげられるのに、全然印象が違ってきますよね。
世の中の“人の心を動かす内容”は、出尽くしているのかもしれません。でも、言葉の選び方や構成を工夫すれば、同じテーマでも新しい響きをもたらせる。そこにコミュニケーションの奥深さがあるのだと実感しています。
いいなと思った言葉はスクショして自分流に取り込む
今は電子書籍で好きなフレーズをマーカーしてスクショし、SNSのストーリーでシェアすることも増えました。誰かの心に響く一言を自分の言葉に置き換えたり「この言葉をスタッフに伝えよう」とか「お客さまにこういう言葉で寄り添おう」とか学びになるんです。