「言葉ひとつで、人は心を開く」読書×MBTI×SNSが結んだ“伝える力”の方程式。すべてを“次のヒント”に変えていく。 -iki TENDOさんの習慣 後編-
MBTIで“刺さる”言葉をパーソナライズ
読書を続けると、語彙力や表現力が自然と磨かれる実感があります。たとえばスタッフへの指導も、「どう伝えたら響くか」を考えるようになりました。これが美容師としてのコミュニケーションの幅を広げてくれて、お客さまにも「この人、話が面白いな」と思ってもらえるきっかけになっている気がします。結局、美容師は技術だけじゃなく「言葉」でもお客さまを楽しませる仕事だと思うので、読書は大事な自己投資です。
伝える力を磨くために役立っているのが、MBTI(Myers-Briggs Type Indicator)という性格診断ツールです。たとえば、論理的に説明したほうが響く「T(Thinking)タイプ」と、共感して寄り添う言い方が好きな「F(Feeling)タイプ」では、同じアドバイスでも伝え方を変えます。お客さまにも応用できて、「内向(I)タイプには無理に話さず少しずつ会話を引き出す」とか「外向(E)タイプには積極的に話しかける」など、MBTIをヒントに言葉を選べるようになりました。