コロナ禍でルーティンが壊れたとき、もう一度“自分”を始めたーCocoon SAKURAの習慣 前編―
ハマりすぎには注意!? ボクササイズにランニング。心を軽くするための運動習慣
自分の状態を整える手段で、いちばん習慣になっているのが運動です。2017年頃は、朝の「暗闇ボクササイズ」にどハマりしていました。早朝にレッスンを受けてそのままサロンに出勤するのですが、朝イチのお客さまへの施術も調子よくできますし、気持ちが解放されていいんですよ。最低でも月25回、朝に加えて仕事後もレッスンを入れて、月に40回近く通っていた時期もあって（笑）、気づけば2年ほど続けていました。
そのルーティンが崩れたのが、コロナ禍。スタジオに通えなくなり、ジムでのグループ運動はNGに。私自身もお客さまに接することを考えると自粛せざるを得なくなってしまって、運動の習慣が一度途切れてしまったんですよ。コロナ禍って、みんなの習慣やルーティンが壊された時期ですよね。それが最初は新鮮に感じることもあったけれど、やっぱり不安だし、気持ち的にもよくない状態だったんだと思います。
そうして新たに取り入れたのがランニングです。走ったあとって、「やらなきゃよかった」って思うことが一度もないんですよ。どんな日も「走ってよかった」って思える。まさに、心のリセットです。
当時は朝10km走っていて、月に250km走ったこともあります。私は真面目すぎるところがあるから、「今日は5kmだけにしよう」と自分で距離を減らすのが苦手で……。できるのにやらないことに罪悪感を覚えてしまうんですよね。すぐ先を曲がって来た道を戻れば5kmになるとわかっているのに、どうしてもそれができない。だから膝を痛めたり、逆に負担が増えてしまったこともありました。
今は反省して、もう少しゆるく続けています。出張先や旅先で、その街を走るのも好きなんですよ。ランニングは、靴とウェアさえあればどこでもできるのが魅力ですよね。普段は5km程度を週に3回、休日は15kmくらいの長距離ランを楽しんでいます。
「運を動かす」と書いて“運動”。誰かにそう教えてもらったのですが、まさにその通りだなと感じます。何か嫌なことがあった日でも、走ったあとにはすっと心が軽くなる。だから私は、周囲の人に対して“いい自分”でいるために、運動という手段を大切にしています。
