動かせる変数を極限まで整え、“神に応援される自分”をつくる -CURE nex the salon 表参道 宮本 栄一の習慣-【前編】
パワーストーンに込めた覚悟と万札のお賽銭

思い返してみると、高校生のころに初めて自分で稼いだお金で買ったのは、パワーストーンの数珠でした。8万円のバイト代のうち、6万円をつぎ込んで買ったんです。高かったけど、「これをつけていたら、自分に何か良いことが起きるかもしれない」と信じたくて。その“信じられる自分”になれたことが大きいと思うんです。
ちなみに僕は、神様に「どうか成功させてください」なんてお願いはしません。むしろ、「ここまで神様に応援される状態を作って、それでも結果が出なかったら、すべて自分の責任だ」と思いたい。

美容師って、毎日が“変数”との勝負なんですよ。お客さまの髪質、天候、自分の体調、気分、その日の空気感など全部が結果に影響します。だからこそ、自分でコントロールできる変数は徹底的に整えておきたい。運気もそのひとつです。神社に行く、神棚を祀る、パワーストーンを身につける。これって“行動を最大化するための準備”なんです。
お賽銭も、いつも「自分が今出せるマックスの金額」を入れます。今なら1万円。9,000円しか持っていなかったら、その9,000円全部入れる。それは金額じゃなくて、自分の“本気度”を示すため。やれるだけのことは全部やった上で、日々の勝負に臨みたいんです。多いから良い。少ないからダメではないです。大事なのは周りは関係ない自分の気持ちが大事です。5円でも1000円でも何でもいいです。ご利益なんて関係ない。自分の心に後ろめたさがなければそれでいい。

結果が出なかったとき、「環境が悪かった」「運がなかった」とか、そういう言い訳はしたくない。全部自分の責任として受け止めたい。そのために、自分が動かせる変数は徹底的に整えておく。それが、僕のスタンスです。
努力もしてないのに「助けてください」と願うだけなら、もし僕が神様だったら応援したいとは思えない。だから僕は、できることは全部やる。それでもダメなら自分の中に見落としている変数があるだけ。そう思える状態を、自分で作っているんです。神様の運気すらバックにつけてこそ自分の努力を本気で信じられるんです。