表参道のサロン NORA Journey （ノラジャーニー）でPRディレクターを務める阿形聡美（あがたさとみ）さん。6年連続で「KAMI CHARISMA（カミカリスマ）」を受賞する確かな技術力と、4歳の娘を育てるママとして柔らかな感性を合わせもつ美容師です。明るく親しみやすい人柄で、世代を問わず幅広いお客さまに愛される存在でもあります。年齢を重ねるごとに輝きを増している阿形さんに、その秘訣となる日々の習慣を伺いました。インタビューは前後編の2回、今回は前編をお届けします。

ダイエットから始まった筋トレが“生きるための体力づくり”へ

2018年からパーソナルトレーニングを始めて、気づけばもう7年になります。最初は完全にダイエットが目的でした。20代のころは「冬は太って、夏に自然に痩せる……」みたいなサイクルがあったのに、ある時ふと鏡を見て「あれ、夏がきたのに全然痩せないぞ……！」と焦ったんです。

ありがたいことに写真に撮られる機会も増えて、「二の腕を修正したい……」と思ったことも正直ありました。「これはやばいな」と思って、思い切って20回20万円のパーソナルトレーニングを申し込みました。そしたら、3カ月で7キロ落とせたんです。その成功体験があったから、ここまで筋トレを続けてこられたんだと思います。

今はもう、痩せるためではなく、「生きるためにやっている」という感覚に変わりました。美容師は一日中立ちっぱなしですし、帰れば子どもの世話も待っている。座る暇がない毎日を続けるには、体力という土台をしっかり作っておかないと持たないんです。

30代後半になって膝や腰の違和感を覚えることも増え、「あ、これが老いか」と実感（笑）。だからこそ、筋肉だけじゃなく有酸素運動で心拍数を上げることも大切にしています。筋肉を作るのはもちろんですが、疲れにくい体を作ることが、仕事も家庭も続けていくための自己投資なんですよね。

＞整体とストレッチ、月1回のメンテナンスがライフライン