バレエで整い、旅でほどける。“趣味”がくれた第二の呼吸で「自分を整える」-SCREEN GINZA MAISON. 橋本佳奈の習慣-【前編】

2025年のJHA準グランプリを受賞し、SCREEN GINZA MAISON.(スクーリンギンザメゾン)の店長として第一線で活躍する橋本佳奈(はしもとかな)さん。日々、撮影・サロンワーク・店長業務が交差する中で、橋本さんが大切にしてきたのは“自分を整える習慣”でした。余白をつくることで技術も感性も伸びていく。その原点となる橋本さんのルーティンを前編と後編の2回に分けて紹介します。
30歳の節目に見えた「女性美容師としてのこれから」

今年で30歳になりました。美容師としてのキャリアはまだ10年ですが、この仕事は一生続けられる、人生をかけて深めていける仕事だと思っています。
だからこそ、30歳という節目に「これからどんな美容師でいたいか」「女性としてどんな生き方をしたいか」を改めて考えるようになりました。
その中でまず明確になったのが、クリエイションにおいて「JHAの舞台に立ち続けること」。今回(2025年JHA)、本当はグランプリを狙っていましたが、準グランプリという結果に。そのことで自分の立ち位置や、これから目指す方向がよりクリアに見えてきました。
ここからさらに挑戦を続けたい、技術も表現も磨いていきたい。その気持ちは、今まで以上に強くなっています。

同時に、女性美容師としての自分の在り方も考えるようになりました。美容師は「お客さまに憧れられる存在」であることがとても大切だと思っています。自信にあふれていて、感度が高くて、人間的に魅力があって、前向きなエネルギーを持った人。そんな人を目指しています。