東京で埋もれないために朝を味方にした 毎朝6時半、デザインはそこから始まる -THE STRAMA春宮 雅之の習慣-【前編】

東京には、センスも才能もずば抜けた美容師が数多くいます。その中で戦うためにTHE STRAMA(ザ・ストラマ)店長・春宮雅之(はるみやまさゆき)さんが選んだ武器は「朝の時間」でした。毎朝6時半に起き、思考を整え、デザインの精度を高める。才能に頼らず戦うために築いてきた朝の習慣と、その積み重ねが生んだ変化に迫ります。
才能がないと気づいた日、朝が武器になった

僕は「飛び抜けた才能がある美容師」ではないと思っています。東京には、感覚もセンスも抜群で、若い頃からキラキラしている人が本当にたくさんいる。長野から東京に出てきて、その現実を嫌というほど突きつけられました。「センス勝負では勝てないな」と早い段階で思ったんです。だから僕は、努力の仕方と時間の使い方で勝負すると決めました。30歳までの10年間は、とにかくがむしゃらにやり切る。その中で、自分にとって一番再現性があって、誰にも奪われない武器が「朝の時間」でした。

今は毎朝6時半に起きています。寝る時間が遅くなった日でも、この起床時間だけは崩しません。朝は正直つらいです。でも、頭を整理しないまま一日が始まるほうが、僕にとってはもっとつらい。撮影の依頼やヘアショー、外部の仕事、日々のサロンワーク。考えるべきことが増えれば増えるほど、整理されていない状態では良い判断もデザインもできなくなります。
美容師ならみんなわかると思うんですが、夜は仕事やら何やらでどうしても邪念が入る。だからこそ、頭が一番クリアな朝を、自分の思考のゴールデンタイムにしました。