成功したければやり続けること! 若手美容師成長への助言
「最近の若い子は厳しいことを言うとすぐに辞めてしまう」そういった意見は美容業界に限らず聞く話ではあります。しかし、その裏には彼らにしか分からないような悩みがあるのではないでしょうか。
今回は、BiZUu HAIRの上ノ原浩(うえのはらひろし)さん、veticaの内田聡一郎(うちだそういちろう)さんに若手美容師の悩みをどう捉えているのかお伺いしました。
人を動かすベテランであるお二人は、若手美容師たちにどういった助言や指導をしているのでしょうか。
BiZUu HAIR 上ノ原浩さんの場合
自ら気付き行動しなければ成果は出ない
-若手美容師さんの成長に必要なこととはなんでしょうか。
「最初は誰にでも、理想とする“優秀な美容師像”というものがあったはずなんです。なので、その理想の自分はどんなことを考えて、どんな行動をしていたのか?そしてどんな結果を出していたのか? それを思い出させてあげることだと思います」
-なるほど。思い出させることが大事だと。
「そもそも、人は自分の価値観で生きていて、こちらの価値観やマインドを共有するのってすごく難しいことだと思います。人は根本的に自分のことにしか興味がないと思うので。なので、『このままじゃいけない』『このままじゃ嫌だ』と自分で気付かなければ行動を変えることはできません。
親に「勉強しなさい」と言われて頑張れる人がいないのと同様で、人から促されるのではなく、自らがやりたいと思ったことでなければ大きな成果を得るのは難しいと思います。
単純に、練習をたくさんする人は、上手くなりたいからするのであって、サボってしまう人は、サボりたいからサボっているんです。
自分から『より上手くなりたい』という意思が根本にあり、それが行動に繋がらなければ成果はでない。そもそも優秀な美容師になりたいなら、他人に言われて何かをするようじゃ、話になりませんから」
—若手美容師が成長し、成功するために必要なマインドはどのようなものだと思いますか?
「よく、『会社が教えてくれない・先輩が教えてくれない』などと不満をこぼす人がいますが、教わる準備ができていない人にはいくら教えても無駄なんです。『教えてくれるから練習するのではなく、練習しているから教えてもらえる』、このプロセスが理解できなければ成長への道はありません。悩んでいる時間があるならとにかく1本でもワインディングの練習することが大事だと思います。
それでも、もし何かを教えることができるとしたら、僕自身が成功することだと思います。“自分の姿で見せてあげる”ことが一番だと思うので。先輩たちの成功していく姿こそが最高の説得力を持ち、最高の言動力を生み出すと思っています」
-では最後にいま現在、仕事が辛くて悩んでいる若手美容師に一言お願いします。
「辞めたいなら辞めるべきです。ただ、『なぜ自分は美容師になろうと思ったのか』『美容師という仕事を通じてどんな人をどんな気持ちにさせたかったのか』『本当はどんな美容師になりたかったのか』自問自答してみてください。それでも他にやりたいことがあるというのであれば、その道に進んだほうが自分にとっても周りにとっても、結果として良い判断なのだと思います。
もし、美容師という職から離れるにしても、この自問自答は意識してみてください。その軸となる部分がしっかりしていなければ、理念の無い会社が潰れていくのと一緒で結局何をやってもブレてしまうと思うので」
>次はvetica/クリエイティブディレクター内田総一郎さんが登場!
- プロフィール
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BiZUuHAIR/代表
上ノ原 浩 (うえのはら ひろし)
鹿児島県出身/18歳、高校卒業と共に東京へ上京。都内数店舗を経て26歳で八王子の地で美容室を開業。現在、サロンを営みながら、事業投資・コーチングコンサルティングをライフワークとし、海外出店を目指して活動中。
http://ameblo.jp/really-experience/
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