チャンモリパーマで“顔まわり革命”を。福岡から韓国トレンドを発信し続けるVOTAN マツオカヒロミが仕掛けた、似合わせの産毛デザイン

韓国で話題沸騰中の“産毛パーマ”、通称「チャンモリパーマ」。その最先端トレンドを、福岡からいち早く発信し続けているのが、VOTAN GROUP(ボタングループ)のマネージャー・マツオカヒロミさんです。『lilley(リリー)』『THE HACK CREATE(ザ ハック クリエイト)』の2店舗を拠点に、3年前から「顔印象を変えるパーマ」として提案を始め、今では多くの美容師から注目を集める存在に。今回は、そんな松岡さんにチャンモリパーマの魅力や施術のポイント、話題化の秘訣まで深掘り。韓国トレンドをいかに取り入れ、日本のサロンで実践しているのか。そのすべてをお届けします。
“小顔効果”で、人気の施術メニューに

ーー3年前から「チャンモリパーマ」を発信しているということで、国内ではかなり早い方だと思うのですが、導入のきっかけは?
ちょうどその頃、韓国美容師が作るスタイリング剤の輸入販売をスタートして、そのタイミングで韓国トレンドや美容を勉強し始めたんです。当時は韓国アイドルがチャンモリパーマをしていて流行っているということだったので、すぐに取り入れてみようということになって。そこから練習を重ねて、『lilley』が先導して発信していった形ですね。まだお客さまでチャンモリを知っている方はいなかったですし、国内で最初に施術していたかもしれないです。韓国の根元パーマも、同じタイミングで始めたんですよ。

――基本的には、前髪がない方向けの施術ですよね。
そうですね。おでこの形や広さ、生え際の髪の薄さが気になる方は、産毛で顔まわりをデザインすることでそれを解消できるというメリットがあるので。もし前髪がある場合は、おでこを出したり出さなかったり、2wayスタイルで楽しむこともできます。一番気になる部分がどこなのかをカウンセリングで聞いて、その悩みに応じて「生え際のここの毛量を増やしましょう」といった具合にスタイルを提案していきます。形を決めたら産毛をカットし、パーマをかけていくという流れですね。それによりインナーラインが菱形になり、おでこが広い方は幅が狭くなるので、全体のバランスが整って小顔に見えるんですよ。横顔も綺麗に見えます。

――印象が変わるのは嬉しいですよね。お客さまの反応はどうですか?
めちゃくちゃいいですよ。九州全域から来店されるんですが、1ヵ月〜1ヵ月半で再来されます。施術後はおよそ1週間で根元が浮いてくるので、ポイントケアのスティックでスタイリングが必要ですが、みなさんちゃんとケアしてくれてますね。
――縮毛矯正の剤を使うのでしょうか。
そうです。従来は最初に1液だけ使っていたんですが、最近は綺麗なカーブを描くチャンモリが流行っているので、いろいろ検証してコスメパーマ液を混ぜていて。そうすることで、カール感を再現できるんですよ。髪が太くて沈みづらい方もいるので、その場合はパーマ剤の配合を調整して対応しています。産毛カットとパーマ込みで9000円のメニューですが、お客さまの約10%はチャンモリのオーダーを入れてくれますね。韓国美容が好きな20代前半の方が多いですが、顔まわりは印象がかなり変わるので、そこにお金をかける方は多いです。
