【メディアに出ない“影の人気店”】コロナ禍での独立、わずか2年で2店舗。比見幸平が仕掛けた『aid』成功の方程式と、スタッフを“売れっ子”へ導く育成哲学。

 

 

メディアへの露出がないにもかかわらず、世の中で確かな存在感を放ち、超人気店となっているサロンがあります。そのひとつが、恵比寿と渋谷に店舗を構える『aid(エイド)』です。恵比寿は男女ともに通えるユニセックスサロン、渋谷はメンズ専門で展開。どちらも駅近の好立地ながら、集客の中心は口コミとSNS。いまや「予約の取れないサロン」として注目を集めています。代表を務めるのは、TikTokフォロワーは20万人、Instagramフォロワー12万人を超える比見幸平(ひみこうへい)さん。スタッフ育成にも定評があり、独立からわずか2年で2店舗、さらに年内にも新たな出店を控えています。そんな比見さんに、美容師としての原点と独立の裏側、スタッフ育成への想いを聞きました。

 


 

有名メンズサロンでデビュー。初月からフル予約が続く

 

――比見さんは、もともと有名メンズサロン出身だとか。

 

そうです。僕は母子家庭で育ち、奨学金で専門学校に行ったということもあり、入学当初から「美容師をやるからには有名店に入る」と覚悟していました。当時はデビューまで5年が一般的でしたが、勢いのあるサロンで環境にも恵まれ、結果的に2年ちょっとでスタイリストデビューできました。

 

昔から「やると決めたらやる」タイプ。練習には真面目に取り組み、休日もモデルハントに出て、ほとんど休むことなく美容漬けの毎日でした。






――デビュー後の集客は順調だったと。

 

ありがたいことに、集客で悩んだことはほとんどありません。当時はTwitter(現・X)でセルフヘアセット動画を投稿していたのですが、そこからお客さまが来てくださることも多かったです。サロンのYouTubeチャンネルもバズって、僕が先輩にカットしてもらう動画が少しだけ注目されて。当時の僕の「赤髪刈り上げマッシュスタイル」も印象が強かったのか、一気に指名が入るようになったんです。SNSとの相乗効果でリピートも増え、売上も順調に伸びていきました。






――動画の編集も自分で?

 

はい。「先輩に認められたい」という思いが強かったので、みんなが面倒がることを率先してやっていました。言われたことをただこなすのではなく、”成果を出す”ことを意識していました。仕事にはかなりストイックな方ですね。学生時代もバイトをかけもちしながら、常に全力。スタイリストになって10年経った今も、コロナ禍以外は毎日フル予約が続いています。






>コロナ禍での独立、『aid』誕生と拡大の裏側


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