【美容師のキャリアチェンジ】現場経験を力に。三幸学園で目指す、技術・知識・経験を兼ね備えた美容業界のプロフェッショナルへの道筋

 

幼い頃から抱いていた「教師になる」という夢を、母校・三幸学園で叶えた鈴木良浩(すずき よしひろ)さん。現在は約60名の美容学生の担任として、彼らの将来の目標に寄り添い、日々伴走しています。その指導の土台になっているのが、7年間にわたる美容師としてのキャリア。楽しいことばかりではなかった現場での経験こそが、学生たちの未来を明るくする糧になっていると鈴木さんは話します。

今回は、鈴木さんが教員へとキャリアチェンジした背景や、教育の現場で感じるやりがい、そして三幸学園を選ぶ魅力について伺いました。

 


美容師を経て、教員になる夢を三幸学園で叶える

 

-鈴木さんは、美容師として7年ほど働かれていたそうですね。

 

 

そうです。7年間で4店舗ほど経験しました。自分のステップアップのための退職や、長く勤めていたサロンの撤退など、やむを得ない事情で転職回数こそ多かったですが、技術を学ぶことは好きで、特にメンズカットが得意でした。

 

美容師として大切にしていたのは、「お客さまの想いをしっかり汲み取り、理想のスタイルを形にすること」。お客さまに寄り添う姿勢が最優先で、給与や休みといった自分の待遇はさほど気にしていませんでした。

 

 

印象に残っているのは、最後に勤めていたサロンでの出来事です。大学生の男の子が多いサロンで、いわゆる“おしゃれに目覚める時期”のお客さまばかりでした。クリスマスまでに彼女をつくろうと、春頃からヘアスタイルだけでなくファッションまで10数名を本気でプロデュースしたところ、全員にパートナーができて。そうやって、誰かの人生のターニングポイントに少しでも関わることができたと思える瞬間、美容師という職業にもとてもやりがいを感じていました。

 

–やりがいを感じていた美容師から、教員へキャリアチェンジしたきっかけは?

 

 

実は、僕の原点にある夢は小学校の先生になることだったんです。ただ家庭の事情で4年制大学への進学は難しく、進路を考えたときに「美容もファッションも好きだし、子どもとも関われる」という理由から美容師を選びました。

その中で大きな影響を受けたのが、専門学生時代に出会った先生たちの存在です。自分の将来を真剣に考えてくれて、大切なことをしっかりと伝えてくれる姿に強く憧れました。いつか自分も、あの先生たちのように学生の人生に寄り添える人になりたい——そう思うようになったんです。だから、美容師として働きながらも、「美容学校の先生になる」というキャリアの選択肢は、ずっと心の中にありました。

 

そんなある日、当時の担任から突然のDMが届いたんです。「教員、やってみない?」と。全く連絡を取っていなかったのに、すごいタイミングだったと今でも思います。というのも、その頃ちょうど結婚し、安定した環境がほしいと思っていた時期。即座に返事をし、教員として働き始めて現在4年目になります。

 

>教員は、学生の成長と変化を目の当たりに感じることができる

 

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