クリエイティブを牽引し、チームをつなぐ存在。『VIEW TOKYO』トップスタイリスト・MeLが、幹部に抜擢された理由

1000万プレイヤーが名を連ねる都内屈指のトップサロン『VIEW TOKYO(ビュートウキョウ)』。その渋谷本店で、サロンのクリエイティブを牽引しながら、現場の空気を明るく整える存在として、スタッフの安定感を支えているのが、トップスタイリストであり女性幹部のMeL(メル)さんです。サロンワークでは“めるボブ”という再現性の高いスタイルを確立し、確かな支持を築く一方、撮影やチームづくりにも積極的に関わってきました。クリエイティブ教育の立ち上げや外部案件への挑戦など、表に出にくい部分での積み重ねが現在のポジションへとつながっています。華やかな数字だけでは語れない、真摯な仕事ぶりと信頼の厚さを軸にしたリーダーシップ。VIEW TOKYOでMeLさんが果たしている役割を、その歩みとともに紐解いていきます。
体育大学への進学をやめて難関トレンドサロンへ
――学生時代は強豪校でバスケットボールを頑張っていたそうですね。その後、美容師への道を選び、都内の難関サロンに新卒入社するまでの経緯を教えてください。
7歳からバスケを始めて、約10年間続けてきました。ずっと髪を短くしていたので美容室に通う回数も多く、自然と美容師に憧れるようになったんです。しかも、じっと座っているのは苦手で、常に体を動かしていたいタイプだったので、私に向いているんじゃないかと。自分らしく働ける仕事に就きたいなと思い、美容師の道を選びました。
地元・長野の専門学校に通っていた頃は、東京に出てくるつもりはまったくありませんでした。ですが、都内の難関サロンに合格した先輩から「メルも、きっとそこを気に入ると思うよ」と言われて。実際に見に行ったら本当にピンときてしまい、直感で「ここに入ろう」と決めました。

――そこに5年在籍されていますが、スタイリストデビューはされたのでしょうか。
いえ、ジュニアスタイリストでした。お客さまを少しずつ担当できるようになっていたので、実は地元に帰ろうと思って転居届も出していたんです。そんなときに「渋谷に大きな店を出すんだけど、どう?」と、i.(現・VIEW TOKYO)の新店オープンの話を聞いて。なんとなく、「このチャンスを逃したら後悔する気がする」と思って。結局帰るのをやめてi.に移りました。

――前社とはサロンの色がかなり違いますが、不安はありませんでしたか?
全く違うからこそ、逆に興味が湧きました。前社は業界を牽引するトレンドサロンで、発信力や研ぎ澄まされたファッション感などは本当に勉強になりましたし、刺激的な日々でした。一方で、VIEWの代表陣は、業界で目指している立ち位置や見ている方向が違うんです。自分が5年間学んできたことやクリエイティブもVIEWに落とし込んでいけますし、そのほうが楽しいなと思い、参加を決めました。
この渋谷本店ができる前は、2席だけの小さなサロンが前身でした。最初はそこにスタイリストとして入社しました。その後、この大箱サロンができたのですが、すでに売上を持っているスタイリストが集まっていたので、顧客が少なかった私はすぐに移れなかったんです。でも、どうしてもここで働きたいと思い相談したところ、アシスタントとしてなら参加できると。それで、最初は菊地さん(VIEW TOKYO代表・菊地佑太)のカラーリストとして、参加しました。