最速デビュー!ロケットスターター美容師 stair:case編 1年8カ月、練習漬けで“最後の砦”を突破したカラーリスト・牛込萌香さん

サロン歴代最速デビューを果たしたスタイリストにフォーカスする企画「最速デビュー!ロケットスターター美容師」。スピードデビューがすべてではないものの、誰よりも早くステージに上がるには「志」と「戦略」と「努力」が欠かせないはず!
今回は、業界最高峰のカラーリストが率いるstair:case(ステアケース)で、難関カリキュラムの壁を乗り越え、1年8ヵ月という歴代最速でカラーリストとしてデビューを果たした牛込萌香(うしごめ・もえか)さんを取材。(stair:caseでは専門のカラーリストデビューとスタイリストデビュー両方が可能)求められるレベルの高さに打ちのめされ、デビューをあきらめかけた時期もあったといいますが、持ち前のあきらめない精神で見事に突破。アイリストも兼任する牛込さんに、デビューまでの道のりと戦略について伺いました。
カリキュラムで苦戦した最大の難関“最後の砦”とは

編集部:現在デビュー3年目とのことですが、もともとカラーリスト志望だったんですか?
牛込:いえ、学生の頃はブライダル業界への就職を考えていて、そもそも美容師の道は考えていなかったんです。でも、学んでいくうちにヘアカラーの奥深さに惹かれるようになって。美容師になることに決めました。ハイトーンに挑戦したい気持ちはあったものの、新卒で入社したのは郊外の地域密着サロンだったため、デザインカラーの技術に触れる機会がなかなかありませんでした。それで9カ月後に都内のカラーが強いサロンへ転職しました。そこで私がアシスタントとして付いていたスタイリストがstair:caseに転職することになり、3カ月後に一緒に移った、という流れです。
編集部:キャリア2年目でstair:caseに入られたんですね。代表の中村さんといえば、業界でも屈指のカラーリスト。カリキュラムも厳しかったのでは?
牛込:そうですね。全ての技術に高いクオリティが求められました。当時のカリキュラムは、大きく3つのステップに分かれていて、1つ目が、グレー・ファッション・マニキュアのリタッチとハーブカラー。2つ目が、ウィッグとモデルでのハイライトで、根元ギリギリまで攻めるフルヘッドのハイライトを習得します。3つ目が、フルカラーのトーンアップ、トーンダウン、ブリーチ、黒染め剥がしの4種類。リタッチやハイライトは前職でも経験があったので、比較的スムーズに進みましたが、黒染め剥がしのブリーチは薬剤コントロールと見極めが本当に難しくて……。合格まで半年かかりました。

編集部:どんなところが特に難しかったんですか?
牛込:黒染めの残留がある髪をブリーチで剥がして、均一なナチュラルブラウンにするのですが、どうしてもムラが出てしまって。抜きすぎるとダメージになるし、その塩梅が本当に難しかったですね。ブラウンはほんの少しの色味の差で、お客さまにとっては「赤みが強い」と感じることもありますし、当時はそれが見極められなくて。ムラをしっかり除去しつつ、ダメージは最小限に、抜きすぎないブラウンに仕上げる。それを2時間以内で行うので、かなりハードルが高かったです。
編集部:技術はどのように磨いたんですか?
牛込:とにかくモデルの数を重ねました。履歴を見た上で思い切ってブリーチをのせ、出てきた履歴に合わせて弱めのブリーチから始め、取れない部分は強めに切り替えていく。「これは取れる」「これは取れないから毛先は抜きすぎない方がいい」など、判断力を磨いていきました。休日はモデルを4時間おきに入れて、丸1日練習していましたね。