街の美容室vol.9 学芸大学 THE DAY 小澤荘之さん


それぞれの街を代表する美容師さんをインタビューする企画、「街の美容室」。第九回目の街は「学芸大学」です。
学芸大学は都心から近く、感度の高い人が集まる場所。個性的なお店が多く、賑やかな商店街もあって生活をするのにも便利な街です。
今回は学芸大学駅からほど近い場所にある美容室「THE DAY」のディレクター小澤荘之(おざわそうし)さんに、街の魅力と仕事への志をお聞きしました。

 


 

-外にはデッキがあり、外観も内装もとても素敵ですね。駅からも近く、場所も角地でわかりやすかったです。

 

ここは、うちが入る前はレストランだったんです。以前勤めていた美容室で移転先を探していたときに「こういう場所いいよね」と言っていたのですが、いざ独立するとなったときに偶然空いていて、ラッキーでした。



 

商店街と住宅街のちょうど境目のような、人通りは多いけれど静かな場所を探していたので、ここは理想的でした。車で来店されるお客さまも多いのですが、動線もよく、近くにコインパーキングもあって便利です。

 

-なぜ学芸大学にお店を出そうと思われたのですか?

 

もともと学芸大学の街の雰囲気が好きだったんです。一見普通の街のようでいて、よく見ると個性的なお店が多く、感度の高い人がたくさん集まります。


お店を出すならここがいいと思い、街のことをもっとよく知るために独立前から学芸大学に住んでいました。この街に住む人は「地元愛」が強く、この街が好きで選んで住んでいる方が多い印象です。都会的でありながら、人のぬくもりを感じられるところもいいですね。

 

-客層はどんな感じなのでしょうか。

 

学芸大学、都立大学付近にお住まいの方が8〜9割です。地元の人から愛される美容室をつくりたかったので、うれしいですね。

年齢は20代後半から50代くらいまでの方が多く、お子さまとご一緒にいらっしゃる方も。お子さん連れでも安心なよう、個室も用意しました。高校生、大学生のお客さまは、ご家族からのご紹介が多いですね。

この仕事をしていて楽しいのは、お客さまと長くお付き合いできること。中学、高校、大学、社会人、そしてご結婚されてからお子さんと一緒に、というように、ともに年をとっていけることが本当にうれしくて。美容師冥利に尽きます。


 

-学芸大学は、感度の高いお客さまも多そうですね。

 

そうですね。ものの本質を捉えているお客さまが多く、上辺だけ整えても見透かされてしまいます。より質の高いサービスをご提供するためには、技術もそうですが、感性を磨き続けることも心がけています。

プライベートでも、暮らしの中の一つ一つを丁寧に過ごすようにしています。本も好きでよく読みますが、自分の好きな作家ばかりではなく、最新の人気小説・エッセイなどもチェックしています。

こうして見えないところでも、常にお客さまに育てられている、と感じます。お客さまとの繋がりも自然と強くなり、自分の結婚式に出席していただいた方もいます。僕の場合、仕事を通してのほうが、人との信頼関係が築きやすいようです。自分にとって誰かの髪の毛を切る行為は、その人と真摯に向き合うということなんです。

 

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