『眉カット王子』に聞く! 美容師が今すぐに眉カットサービスを始めるべき理由

 

眉カット王子こと木梨純平さんは、全国の美容師さんに向けて「眉カットを習得して単価をあげよう」と啓発をおこなっています。今は無料のケアサービスとして眉カットをしている美容師さんも多いと思いますが、眉を「ケア」ではなく「デザイン」できるようになれば、それはもう立派な施術メニューです。今回は木梨さんに、眉カットの基本的な考え方や、眉カットを美容師さんに勧める理由、今後の展望などについてうかがいました。あの手この手で単価をあげようと考えている美容師さん必読です。(デザイン眉カットの基本はp3で!)

 


 

眉カットだけで2カ月先まで予約が埋まった!

 

Q.眉カットのスペシャリストとして注目されたきっかけを教えてください。

 

眉カット王子と呼ばれることもありますが、肩書きはメイクアップアーティストです。もともと眉カットは仕事の一部だったんですよ。ところが、テレビで眉カットのスペシャリストとして取り上げていただいたことがきっかけで、あっという間に予約が殺到したんです。眉カットでお顔の印象が変わることに、多くのかたが気づかれたのだと思います。

 

眉カットの予約は、最長で2カ月先まで埋まりました。何もしなくても、お客さまから求められるわけですから、とても幸せなことなんですけれど、だんだん物足りなくなってしまったんですよね。なにより、一人の力には限界があります。もっと多くの人に眉カットを経験してほしいと思ったので、一念発起して眉カット専門のサロンを立ち上げました。今もサロンを運営しながら、美容師さんに向けた眉カットの普及を目的として、アイブロウスタイリングのセミナーも開催しています。

 

「眉カットで料金をいただけるの?」って思われるかたもいるかもしれませんが、髪の毛も、眉毛も基本的な考え方は同じです。髪の毛をただ短くするだけだったら、自分で切ればいいじゃないですか。でも、美容師さんにデザインしてほしいから、お客さまは美容室に行くわけです。これまでは眉カットはケアの領域を出ていなかったと思います。でも、眉毛も髪と同じで、ただ切るだけではなく、お客さまをより魅力的にするデザインを提供できるのなら、お金を払って眉毛を切りに行くことが当たり前になってくると思います。

 

全方位から見られて隙のない眉をつくる

 

 

Q.眉カットでどんなことができますか?

 

眉毛を整えることで、お顔の印象ががらりと変わることは、多くの美容師さんもすでにお感じだと思います。わかりやすいところでいうと、女性の場合は顔を小さく見せたり、目を大きく見せたり、あとはご自分で眉を描きやすくしたりできます。男性の場合は、清潔感を出したり、垢ぬけた印象にしたりできますね。

 

お客さまがご自分で眉カットできるかといったら、それは難しいと思っています。なぜなら、鏡で真正面からしか見ることができないからです。正面だけではなく、横から見られても、少し上から見られても美しく見える眉のかたちがあるんですよ。女性と男性では、男性のほうが背が高いことが多いから、女性は上から見られたときのお顔がとても大切ですよね。反対に男性の場合は、下から見られたときに男前だと理想的です。

 

眉カットをする前にカウンセリングをして、どういう眉にしたいのかを訪ねるのですが、たどり着くところは結局一つです。その人が一番美しく見える眉毛のバランスは、基本的に一つしかないと思っています。普遍的に美しいかたちとして、外側に向けて細くなる「女優眉」がありますし、男性の場合は外側に向けて太いとより力強い印象になります。これが基本で、本人の要望や、太眉、細眉など時代の流行りを考慮してデザインします。

 

僕の眉カット理論でいうと、左右対称かどうかはそれほど重要ではありません。それより、どの角度から見られても美しく見えるようにしたいから、眉を立体としてとらえてデザインしていく必要があります。なので、お客さまの骨格をとらえ、その人にとってバランスのよい眉デザインを、「立体造形眉カット」という理論をもとに具現化していくのです。ちなみに僕の場合、眉カットで3500円いただいています。この料金をどう感じるかは人によって異なると思いますが、他社には5000円では6000円のところもあるので、コストパフォーマンスはかなり高いと思っています。

 

>眉カットで単価UPと来店頻度向上を目指そう

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