あえて手の内みせちゃう!? K-two/FILMS/SIX/SHEA. /sikiの合同勉強会&撮影会

 

銀座や表参道で存在感を発揮している5サロンが2019年中に5回、合同で勉強会を実施し、その集大成としてフォトコンテストを開催しました。通常ならばライバル関係であるはずの5サロンが、なぜ一緒に勉強会を行っているのでしょうか。合同勉強会&撮影会の狙いについて、主催者の一人であるK-two 銀座・QUEEN’S GARDEN by K-twoの代表である饗場 一将(あいばかずまさ)さんに伺いました。フォトコンテストでリクエストQJ賞に選ばれた1年目のアシスタント小川 桃花(おがわももか)さんの撮影秘話も必見です!

 


 

飲み会での熱い話をみんなに聞かせたくて

 

 

QJ編集部:早速ですが、ある意味ライバルであるはずの5サロンが合同で勉強会を実施した理由を教えてください!

 

饗場さん:もともと勉強会をやろうという話なんてしてなくて、ただの飲み仲間だったんですよ。みんな第一線で頑張っている人たちだから、飲みの場で出てくる話がやっぱりおもしろいし、本当にタメになる内容が多いんですよね。それを、下の子たちにも聞かせてあげたいなと思っていたんです。そんな話をFILMSの若林君としていたら「みんなで勉強会をやったらおもしろいんじゃないか」っていうアイディアが出てきたんですよね。

 

勉強会の内容としては、それぞれのサロンの得意な技術も交えながら、サロンワーク中にどんなことを考えているのか、美容師としてのポリシー、美容業界の現状や展望についてなど、後輩の子たちに聞かせたい内容を盛り込みました。

 

僕が普段話していることでも、違うサロンのトップが話すことによって、また伝わり方が違うんですよね。上下関係とはまた違った、いわゆる「斜めの関係」ができたのもよかったと思います。なお、緊張感をもってやりたかったので勉強会は年間5回限定にしました。

 

QJ編集部:1回何人くらい参加したのですか?

 

饗場:50人から60人くらいですかね。それだけ大人数だとサロンで開催できないので、メーカーさんに場所をお借りしました。参加者は1年目のアシスタントから店長クラスまでさまざま。強制はせず、やりたい! というスタッフが参加しました。

 

クリエイティブ発想法やSNS発信のコツなど、ためになる情報満載

 

 

QJ編集部:饗場さんはどんなことを教えたのですか?

 

饗場:いろいろあるんですが、僕の場合はたとえば、デザインの考え方ですね。サロンワークとしてはコンサバなヘアをつくることが多いんですが、クリエイティブなヘアを発表してJHAなどのコンテスト経験もあります。「饗場さん、コンサバとクリエイティブって真逆じゃないですか? どんなことを考えながらつくっているんですか?」ってよく聞かれていたんですよ。だから、自分なりの発想法などを紹介しました。あとは、サロンワークで、カウンセリングや人と人とのつながりを大事にしているので、具体的にどんな取り組みをしているか話したりもしましたね。

 

ちなみに僕以外の4人は、基本何でもできちゃうすごい方々ですが、その中でもSIXの久保さんやsikiの磯田さんは『発信』について、作品の見せ方、考え方、トレンドの作り方を重点的に話してもらいました。

SHEA.の坂狩さんは、仕事のロジックもしっかりしているし、薬剤の知識からデザイン、発信もきて、本まで出しています。そんな彼が普段美容師として何を大事にしているのかを語ってもらいました。

FILMSの若林さんは有名人気サロンから自分で独立をしてサロンを出しているので、「なぜそうしたのか?」という生の声や、人を育てること、店舗展開の考え方など、聞きたくてもなかなか聞く機会のないリアルな話をしてもらいました。

こんな風にそれぞれの得意な部分や、聞いてみたいことをみんなでシェアするという感じです。

 

>オンラインではなく、間近でリアルに感じることに価値がある

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