美容業界のファッショニスタ、DaBのHIROMIさんに学ぶ、枠にとらわれない新世代美容師の生き方

 

「DaB」(ダブ)のスタイリストHIROMI(ひろみ)さんは、エッジのきいたスタイルとブリーチパーマを得意とし、サロンワークの他ヘアメイクなど、幅広く活躍している期待の新人。独特の世界観をもつファッションセンスでデビュー前から注目される存在でした。そんなHIROMIさんの、仕事に対する哲学とは、どのようなものなのかお伺いしました。

 


 

デザイナーと違って美容師は全てを自分で作り上げられる仕事

 

 

子どもの頃からファッションに興味があって、近所のお姉さんのお下がりの服を組み合わせて、「ギャルズ」という漫画の主人公の真似をしたりしていましたね(笑)。

 

専門学校時代は、ファッションデザイナーになるか、美容師になるかで悩んだ時期もありました。ファッションのデザインは、テキスタイルデザイナーやパタンナー、縫製職人の手によって形づくられ、最終的にはショップやネットを通して客さまの手にわたります。デザイナーは洋服をつくる工程の一部を担うことはできますが、お客さまの反応を直接感じることはできない。それと比べて美容師は、すべての工程を自分で組み立てて施術することができ、何よりもお客さまの反応をその場で感じることができると思ったのです。

 

よく考えた結果、私にとって大切なのは「すべてを自分でつくりあげること」、そして「お客さまのリアクションを直に感じること」だと思いました。それらが仕事をするうえで何よりもおもしろいことだし、自分自身の成長につながると思い美容師の道を選びました。

 

いいギブアンドテイクができる関係を築く

 

 

もともと人見知りなのですが、専門学校に通うために長野から上京してからは、「人との出会いを大切にしよう」と決め、それ以来人の集まる場所にできるだけ出かけるようにしてきました。そうして何百人もの人と知り合った中で、良い関係を築けた人とは、お付き合いが続いています。

 

家の中にいるだけでは何もはじまりません。休日は積極的に出かけて、できるだけたくさんの人と関わるようにしています。出先のショップのスタッフの方や、そこにたまたま居合わせたお客さまなど、気になる人がいれば自分から話しかけるようにしています。少し前のことですが、知人の古着屋に行ったとき、すごくかわいいヘアスタイルの子がいたので「どこで髪を切っているんですか」と声をかけたら、「DaB」のお客さまだったのです。「私もDaBなんですよね」と言って(笑)。それがきっかけで来店いただいたときには色んなお話をするようになりました。

 

外出先で知り合った人がお客さまとして来てくださることもあります。クリエイティブな仕事をしている方や、フォトグラファーもいたりして、一緒に作品撮りをしたこともあります。古着屋の店員さんには、お洋服のセレクトをさせてもらうお話をいただいたり、サロン以外の仕事で関わる機会も増えました。

 

>不得意な部分にもしっかり向き合って

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