コロナの不安をどう乗り越える? 今年デビューで快進撃中の注目のルーキー美容師3名に聞いた!

 

これからデビューを控えているアシスタントさんの中には、「果たしてお客さまについてもらえるのだろうか」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。とくに、withコロナ時代を迎えようとしている現在、不安は増すばかりかもしれません。

 

そこで、今回はそんな不安を吹き飛ばすため、2020年にスタイリストデビューした注目美容師さん3人にインタビューを実施。美容業界全体がコロナ禍により苦戦を強いられている中で、それを物ともしない活躍をしている美容師さんにフォーカス。どのようにしてデビュー後の結果につなげたのかを伺いました。

 

◆◆◆INDEX◆◆◆

2020年1月デビュー sand阿比留奨太さん

 

2020年3月デビュー THEATER畔蒜大樹さん

 

>2020年5月デビュー AFLOATナイリーさん

 


 

 

<2020年1月デビュー sand阿比留奨太さん>

 

先輩たちを巻き込むことがデビューへのいちばんの近道!

 

 

新卒で就職したヘアサロンを退社し、1年後にかねてから憧れていたへぎ(しょうた)の働くsandに入社しました。

 

アシスタント期間中は、代表や店長、先輩たちからたくさんの言葉をもらいましたね。その中でいちばん衝撃だったのが、入社してすぐ沖縄への社員旅行でへぎから言われた言葉で、「たくさんいるすごい先輩の良いところを自分に取り入れていけば最強になれる」というものでした。その言葉を聞いたのはちょうど夕暮れの砂浜。僕も「最強になります!」と夕日に向かって叫び(笑)、意思表示をしました。

 

 

sandでは、こうして先輩にいろいろな言葉をかけてもらいます。とくに、「いかにして自分の背中を見せて、後輩を導くか」ということを大事にしているんです。

 

僕は、入社したとき、夢を聞かれて単純に『タワマンに住むことです』と答えたんです。最初はその夢がエネルギーになったのですが、入社後10か月で初めて後輩ができたときに大きく心境が代わりました。「先輩から受け継いできた意思に自分の思いを乗せて伝えていきたい」という目標を持つようになりました。そしてそれが伝わった瞬間に一番やりがいを感じる、という情熱にかわっていきました。

 

一人で練習するよりどれだけ先輩を巻き込めるかが上達のスピードを左右する

 

 

 

sandは、やる気のあるアシスタントはどんどん先に進めるカリキュラム。シャンプーやブロー、縮毛矯正、カラー塗布など週に1回チェックを受けることができるのですが、僕は積極的に先輩たちにコミュニケーションを取って、営業時間の前後や休日もモデルさんを呼んでどんどん練習を見てもらっていました。

 

というのも、一人で練習してもそこまで上達はしないし、できる人に直接教えてもらうのが一番の近道だと思ったから。「先人の言葉を聞く」じゃないですけど、どれだけ先輩を巻き込めるかというのは自分の成長のスピードにも関わってくると思いますし、後輩を見ていても甘え上手の方が上達が早いように感じます。

 

cap:アシスタント時代のあびるさん

 

自分の中では、もうちょっと早くデビューしたかったというのが本音。最後のチェックはヘアアレンジが残って、苦手だったこともあり、そこで苦戦していたんです。僕は、ショートヘアではアシスタント料金で営業時間外にすでに入客をしていて、お客さまも付いていたので、悶々としていました。

 

でも、そのときに先輩から言われたんです。「シスタント期間にどれだけ濃い時間を過ごせたかは大切だよ。急いでデビューしたとしても先は見えているから、未来を明るくするためのアシスタント期間と思ってどう過ごすか考えたら?」と。その言葉で、デビューしたいという気持ちだけ先走ってもだめ。一回立ち止まってデビューしたときに爆発できるように準備しよう」と思えました。

 

コロナ禍にあっても、デビュー以降売上は更新中! 

 

 

そして、1年8カ月のアシスタント期間を経て2020年1月にデビューすることができました。

へぎから「やっと隣で一緒にカットできるな」と言ってもらえたことが本当に嬉しかったです。

 

焦らずしっかり準備した甲斐あってか、デビュー後の売上は一度も落ちることなく毎月更新しています。初月は同じ時間にお客さまがかぶらないように1列のみで入れてマックスの130万、その後、列を増やして200万、220万……というように増えていき、今は3列で予約を受け付けています。3列だと300万円前後が限界なのですが、今月は(取材時の7月)自分の限界にチャレンジしているところです。

 

 

こうして予約が増えていくと、当然、僕一人の力ではできないので、今はアシスタント2人についてもらっているのですが、アシスタントには「僕の分身になってほしい」というのを伝えてチームとして接客することでお客さまの満足度向上やリピートに繋げていってます。

 

3月からはコロナの影響も受けていて、「どんどん来てください」とは言えない状況でした。そんな中で売上を更新し続けてこれたのは、それまでにお客さまとの信頼関係を築いていたからこそだと思います。現在は6対4で新規のお客さまが多いのですが、一度来店してくださったお客さまをより大切にできるように自分自身も成長し続けていきたいです。

 

<プロフィール>

sand omotesando

スタイリスト/阿比留 奨太(あびる しょうた)

高津理容美容専門学校卒業。都内一店舗でのアシスタント経験を経てsandのメンバーに。アシスタント時代からInstagramで積極的に自ら手掛けたスタイルを売り出し、ショートヘアや小顔カットで人気を集める。’20年1月にスタイリストデビューを果たした。

 

>次はTHEATER畔蒜大樹さんが登場!

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