「どうせやるなら日本一、いやアジアNo. 1でしょ!」 器用貧乏だったGOALD佐藤拓弥をメンズパーマ日本代表に変えた言葉。

 

第一線で活躍する美容師の人生を変えた「恩師の言葉」を紹介する「美容師のコトダマ」シリーズ。今回はGOALDのプロデューサー佐藤拓弥さんの心を動かした言葉を探りました。何でも要領よくこなせてしまうからこそ、心を燃やして何かに打ち込むことがなかった佐藤さん。そんな彼を本気にしたコトダマとは? 佐藤さんの魅力的な人柄だけでなく、メンズサロンGOALDの魅力も伝わるインタビューです。

 


 

「拓弥は僕と一緒で器用貧乏だね」

 

 

自分で言うのもなんですが、僕は小中高、専門学校時代も、頑張らなくてもそれなりに結果を出せるタイプでした。普通にやっていればわりと好成績だったし、手先も器用なほうだったので、そこまで練習に打ち込むことはありませんでした。

 

美容師になってからもそれは同じです。カリキュラムの進捗も同期の中では早いほうでしたし、苦労した記憶もありません。そんな感じで1年、2年と過ごしていたとき、先輩から「拓弥は僕と一緒で器用貧乏だね」と言われたんです。

その先輩は、かなりイケメンで技術も教え方も上手い人でした。それでもスタープレイヤーとまではいかず、売上は良くも悪くもない感じです。「魅力的な人なのに、なんでドカンと売れないんだろう?」と思っていたこともあり、先輩に言われた「器用貧乏」という言葉が刺さりました。僕はそれまで挫折を経験したことがなかったし、熱くなって何かに没頭した経験がなかったんですよね。

 

 

「このままだと”それなり”で終わるな」と思いました。何でも器用にやるけど目立たない、みたいな人になるのは嫌でした。僕は美容師として平凡で終わりたくなかったんです。

 

自分の頑張り次第で、どこまでも高みを目指せるのが美容業界。せっかくチャンスをもらっているのに、このまま不完全燃焼ではいけない。そう感じた瞬間から、自分の得意なものを見つけてとことん突き詰めようと思ったことが、今僕がやっているメンズスタイルにつながっています。情熱を持って取り組めることを見つけられたから、僕は変わることができました。

 

「今まで見てきた美容師の中で、一番パーマが上手いわ」

 

 

メンズをやるからには突き抜けるまでやりたい想いと、何もないところからブランドを立ち上げる経験をしたいという願いを持って、GOALDのオープニングから参加しました。元々メンズパーマを打ち出していて、Instagramやスタイル写真にアップしていたので、パーマが得意だということを代表の中村トメ吉も知ってくれていたのだと思います。サロンワークをしているときに「今まで見てきた美容師の中で、一番パーマが上手い」と言われました。この言葉も、僕の心を揺さぶりました。

 

パーマの本当の上手さは「再現性」だと僕は思っています。同じヘアスタイルでも、自宅で再現できる人とできない人がいます。そこまで考慮して、毎日楽しめるパーマスタイルをつくっているんです。自分ではメンズパーマが得意だと思っていましたが、以前はメンズをメインにしているサロンではなかったため、それを評価してくれる人が身近にいませんでした。だから中村に評価されたことがめちゃくちゃ嬉しかった。「自分は間違ってなかった。日本一をとりにいくサロンでも通用するんだ」とあらためて感じることができました。

 

 

>「どうせやるなら日本一、いやアジアNo. 1でしょ!」

 

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